【生命栄養科学科】令和3年度卒業研究発表会を開催!
生命栄養科学科では、今年度の卒業研究発表会を昨年の12月17日(金)に行いました。管理栄養士国家試験が、今年の2月末に予定されているため、他学科に先駆けて実施しました。このことについて、学長室ブログメンバーのI.Kがお伝えします。
研究テーマは、各研究室によって随分違います。指導教員の主要な研究課題であったり、学生の希望する研究課題を調べながら、調査や実験を進めるものもあります。様々なテーマを掲げ、1年かけて実験や調査を行ってきた集大成です。研究テーマには、食品成分の分析や人に対する調査などがあり、ごく一部ですが紹介します。
例えば、病態栄養学研究室からは「慢性腎臓病(CKD)」をテーマに清涼飲料中のリンの測定発表がありました。また、栄養教育研究室からは「広島県の地域産物から新規のスイーツ開発の研究」、栄養生化学研究室からは「ラット肝臓の脂質代謝から各種油脂の代謝過程の推察」、食糧科学研究室からは「でん粉の種類における特性の把握」、給食経営管理研究室からは「凍結含浸法による食材の調味料添加の影響に関する研究」、応用栄養学研究室からは「防災意識と非常食に対する認識(大学生)の研究」、食品プロセス学研究室からは「緑茶抽出物の包接結晶化の挙動」など多彩なテーマです。
また、学科教員からの質問もあり(質問に答えることも評価対象)、学生たちは資料を片手に悩みながら、答える場面もありました。さらに、3年生はこれからの研究室を決める情報収集にと多く出席していました。
これが終わるといよいよ管理栄養士国家試験に向けて、受験勉強に力が注がれることになります。この日は気温が非常に低く寒くて外は強風でしたが、熱い卒論発表会となりました。
学長から一言:卒業研究のテーマの多様さに改めて驚きました。栄養や食品や調理はもちろんのこと、医療・健康にまで及ぶ実に幅広い内容が並んでいます。管理栄養士の養成機関としての認定を受けている学科で、国家試験合格をいう大目標達成に向かって頑張る一方で、アカデミックにも価値の高い研究を完成させるのは、さぞかし大変なことだったろうと想像します。卒論というハードルを越えた今、次は国家試験合格のために、学生の皆さん、そして教員の皆さんがあらん限りの力を振り絞って下さるよう願っています。