【心理学科】学生が地域防犯活動リーダー研修会で講師を務めました!

【心理学科】学生が地域防犯活動リーダー研修会で講師を務めました!

福山市主催の地域防犯活動リーダー研修会で、心理学科の学生5名が講師を務めました!本日はその様子について、学長室ブログメンバーの大杉がお届けします。

 

地域防犯活動リーダー研修会は、毎年市民が安心して安全に暮らせる地域社会の形成のために、地域において安心・安全に係る活動に従事されている方々を対象に開催されるものです。今年も福山市市民局市民部市民生活課から依頼を受け、心理学科の学生防犯ボランティアであるPACE福山支部のメンバーが講師として参加することになりました。

PACE福山支部は、主に犯罪心理学研究室(平伸二教授)の学生と捜査心理学研究室(大杉朱美講師)の学生が所属する各種防犯ボランティアの母体となっています。ここでは、主に以下のような活動を行っており、それぞれの代表と副代表を中心に積極的に活動しています。

代表:稲葉美月さん(捜査心理学研究室4年生・岡山県立倉敷青陵高等学校出身)、副代表:安達優佳さん(犯罪心理学研究室4年生・山口県立宇部高等学校出身)

代表:岡田諒子さん(犯罪心理学研究室4年生・広島県立福山葦陽高等学校出身)、副代表:加賀山海咲さん(犯罪心理学研究室4年生・九州学院高等学校(熊本県)出身)

代表:道法政瑛さん(捜査心理学研究室4年生・呉市立呉高等学校出身)、副代表:鈴木あいりさん(捜査心理学研究室4年生・岡山県立勝山高等学校出身)

今年の地域防犯活動リーダー研修会は、11月1日(月)にまなびの館ローズコム(福山市生涯学習プラザ)で開催されました。一時はCOVID-19の影響で開催が危ぶまれましたが、参加者を分けて2部制で行う等の対策をとり、無事執り行われました。

研修会では、それぞれの活動について、各団体から報告を行いました。コロナ禍における困難にも負けず、いかに工夫しながら活動しているかという報告を参加している地域防犯活動リーダーの方々が真剣に聞いてくださいました。

PACE福山支部の稲葉さんと安達さんは、コロナ禍で活動がほとんどできずとも、構内セミナーの実施や大学生ボランティア研修会への参加等、できる限りの活動を続けていることを報告しました。

<講師を務めた稲葉さん(左)と安達さん(右)>

少年サポートルームふくやまの道法さんと鈴木さんは、非行などの問題を抱えた少年や被害を受けた少年たちの立ち直り支援活動について報告しました。学習支援やコロナ禍ならではのマスク作り等の体験学習を通じて、少年たちと心を通わせる様子を実感を込めて発表してくれました。

<講師を務めた道法さん(左)と鈴木さん(右)>

福山大学サイバー防犯ボランティアCyPat FUの岡田さんは、今年から本格化した活動の詳細について報告しました。教育活動や広報・啓発活動、サイバーパトロールの実施状況を伝え、子どもを守るために大人ができることについて、地域防犯活動リーダーの皆さんと情報を共有しました。

<講師を務めた岡田さん>

地域防犯活動リーダーの方からは、「どうやったら依頼できるのか」という質問や「地元の小学校でぜひやってほしい」「活動を継続してほしい」等の感想をいただきました。日頃の頑張りが認められたことに嬉しさを感じるとともに、これからも頑張ろうという身が引き締まる思いを感じた研修会でした。

最後に、講師を務めた5名に活動に対する思いと研修会の感想を聞きました。

  • PACE福山支部代表:稲葉美月さん(捜査心理学研究室4年生・岡山県立倉敷青陵高等学校出身)

実際にボランティア経験がない状態でPACEの活動を引き継ぎ、最初は不安を感じていました。しかし、メンバーや先輩、先生方、地域の方々に支えていただき、コロナ禍でありながら、できる限りの活動を行いました。その活動をリーダー研修会で発表し、地域の防犯活動を担われている方々に知っていただける機会があって、とても貴重な経験ができたと感じます。後輩たちに伝えられる内容は少ないかもしれないけれど、今年の活動を踏まえて、来年もPACEの活動が地域の防犯に貢献できることを期待しています。

  • PACE福山支部副代表:安達優佳さん(犯罪心理学研究室4年生・山口県立宇部高等学校出身)
新型コロナウイルスの影響で実際に小学校へ出向いて活動することは出来ませんでしたが、それでも自分たちでどうすれば地域を守れるのか、子どもたちに飽きさせず、楽しく理解してもらうためにはどうするべきかを話し合ったことは、とてもいい経験になったと思います。ボランティア活動が終わっても、研修会でも取り上げられていた「ながら見守り」に積極的に取り組みたいと思っています。
※日常生活の中で防犯の視点を持って子供の安全を見守る活動
  • 少年サポートルームふくやま代表:道法政瑛さん(捜査心理学研究室4年生・呉市立呉高等学校出身)

3年生の時から少年サポートルームに参加し出したのですが、コロナという災厄に見舞われ、思い通りの活動ができない期間が長く続きました。そんな中でも、こういった状況の中でしかできない活動を少年たちと行うことで、自分自身を見つめ直す良い経験になりました。地域のリーダーの方々に自分たちの活動を知ってもらい、地域ぐるみで安全な街にしていきたいと思いました。

  • 少年サポートルームふくやま副代表:鈴木あいりさん(捜査心理学研究室4年生・岡山県立勝山高等学校出身)

コロナ禍で活動が停止してしまったり、マスクや透明のシールドによって会話がしづらかったりと大変な時期もありましたが、そんな中で少しずつでも活動ができたことは、今後の生活でも活かしていくことが出来ると思います。ボランティア活動を通して人のいい所を見つけることができるようになりました。残りわずかですが、一生懸命取り組みたいと思います。

  • 福山大学サイバー防犯ボランティアCyPat FU代表:岡田諒子さん(犯罪心理学研究室4年生・広島県立福山葦陽高等学校出身)

サイバー防犯ボランティアを通して多様な人との交流、そしてそこから新たな考え方や気づきを得ることができました。たくさんの方と出会い、活動してきたことは、自分の視野を広げることができたと感じています。この研修会で私たちの活動を少しでも知ってもらい、地域に住む一人ひとりの防犯意識が高くなるといいなと思っています。

<最後に集合写真を撮影しました。撮影の時だけマスクを外しています。>

実は、PACE福山支部に所属する3年生も研修会に参加し、先輩たちの雄姿を見届けました(私大杉も参加しています)!学業の合間に、地域の安全・安心を守る熱い気持ちで活動するメンバーの姿に胸が熱くなりました。どの代表・副代表も口を揃えて言っていたのは、活動を後輩にいかに引き継ぐかということです。4年生の卒業までにバトンを渡される3年生たちは、徐々にその覚悟を決めて動き始めています。この活動を絶やさぬよう、教員も一丸となって続けていきたいと思います。

 

 

学長から一言:心理学科の学生防犯ボランティアのPACE福山支部は地域の防犯のために実にさまざまな活動を積極的に展開していますね。その活動の実際については、本ブログでもCyPat FUのことなど、時おり取り上げてきました。今回は地域で安心・安全に係る活動に従事されているリーダーの方々の研修会で発表という晴れがましい経験ができたようで、学生の皆さんの成長には大きな意味があったことでしょう。コロナ禍で活動が思うに任せられない面もあるでしょうが、益々頑張って地域のために尽くしてください。

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