【情報工学科】透析患者さんの透析中のQOLを高める!
情報工学科4年の武田君から、川崎医科大学の学術集会にて透析患者さん向けの医療ベッドのポスター発表の報告が届きました。情報工学科の学長室ブログメンバー中道が投稿します。
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情報工学科4年の武田祐樹です。
8/5に開催された第9回川崎医科大学学術集会にて医療ベッド開発の研究のポスター発表に行ってきました。私自身は、現在取り組んでいる医療ベッドの開発についてご意見を直接うかがえる機会、ということで参加させていただきました。
今回の発表した内容は、「QOL(Quality of Life)を高める医療ベッドのための天井スクリーンに向けた非接触操作」
この研究では、ベッドで寝たまま天井に映し出された自分のスマートフォンを非接触で操作するための医療ベッド環境を開発しています。
詳しい内容は第9回川崎医科大学学術集会抄録集をご覧いただければと思います。
http://kms.kms-igakkai.com/wp/wp-content/uploads/book/book44-1/html5.html#page=83
研究自体は、試作した医療ベッド環境は作っていたものの実際に社会にとってどのように貢献できるか、わかっていない部分もありました。
この学術集会の2日前に因島総合病院の臨床工学部門の方々と打合せさせていただく機会があり、この医療ベッド環境によって「透析患者さんの透析中のQOLが高められる」と聞き、透析患者さんを対象ユーザーとして急いでポスターを指導教員である中道先生と相談しながら修正しました。
そのおかげで当日の発表では、川崎医療福祉大学の望月先生(医療技術学部臨床工学科の学科長でした)から30万人を超える透析患者さんがいて、その方々が週3日4時間の透析を行っており、その時間のQOLを向上できるとともにリモートワークにもつながり、社会的貢献が大きいことを教えていただき、自分の研究意義を知ることができました。
発表後には、望月先生に川崎医療福祉大学内人工透析の演習を行うための部屋を特別に案内していただき、人工透析の進め方、課題など具体的に教えていただきました。
自分の意義を知る貴重な機会となり、あらためてこの研究を進めていこうと思いました。
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情報工学科の中道です。
第9回川崎医科大学学術集会では、岡山県立大学や福山大学などからの発表もありました。
福山大学からは、上記の発表のほかにも薬学部や生命工学部から研究発表が行われました。
山下 純(薬学部)「一般用医薬品添付文書の理解度改善を目指し開発したピクトグラムの効果」
大西 正俊(薬学部)「抗酸化酵素へウオキシゲナーゼ-1誘導におけるα,β-不飽和カルボニル構造の役割」
木平 孝高(薬学部)「低酸素誘導因子欠損が腎虚血再灌流障害に及ぼす影響」
井ノ内 直良(生命工学部)「いくつかの高アミロース米の胚乳澱粉の構造と物性」
皆さま、発表お疲れさまでした!
学長から一言:情報工学科の武田君、自分の研究意義が明確になるよい機会になった学会発表でしたねッ!川崎医療福祉大学の望月先生、ご指導をありがとうございました!武田君、透析患者さんの透析中のQOLを比較的簡単に高められる実用的な方法になるように、もう一踏ん張り!!!