人間文化学部

Faculty of Human Culture and Sciences

【#心理学科】2021年度福山大学サイバー防犯ボランティアが本格始動!

【#心理学科】2021年度福山大学サイバー防犯ボランティアが本格始動!

福山大学サイバー防犯ボランティアが、今年度も6月から本格始動しています。コロナ禍によりサイバー空間で犯罪被害に遭う可能性もグッと増してしまった昨今、サイバー防犯ボランティアの果たすべき役割も大幅に増大中です!

今回のブログは、この状況下で立ち上がったボランティア代表の呼びかけから広島県警による委嘱式と研修会の様子の紹介について、皿谷陽子助手からのリポートです。なお、福山大学サイバー防犯ボランティア活動の詳細については、以下の広島県警察本部のホームページと過去の学長室ブログを合わせてご参照ください。

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こんにちは。心理学科助手の皿谷です。

心理学科には、犯罪心理学研究室(平伸二教授のゼミ)と捜査心理学研究室(大杉朱美講師のゼミ)の学生が広島県警から委嘱を受けて活動している「サイバー防犯ボランティア」があります。

例年、両研究室に所属している3・4年生及び大学院生がボランティアメンバーとして委嘱を受けて活動してきましたが、学生からの希望もあり、今年から2年生の希望者も参加しています。

サイバー防犯ボランティアの主な活動は、以下の3つです。

  1.  犯罪被害防止のための教育活動
  2. 広報・啓発活動
  3. サイバーパトロール

近年、インターネットを通じて未成年者が犯罪に巻き込まれるケースが増えてきました。その背景には、コロナ禍により自宅でのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)使用が増加したことや、小学校・中学校・高等学校において児童・生徒1人1人にタブレット端末が支給されることにより、インターネットに触れる機会が増加したこと等が要因として考えられます。

そこで、インターネット(SNS)を介した犯罪被害のニュースを目の当たりにしたサイバー防犯ボランティアのメンバーである岡田諒子さん(犯罪心理学研究室4年)が発起人となり、福山大学サイバー防犯ボランティアの活動を活性化させることを企画しました。

=====岡田さんのボランティアメンバーへの呼びかけ抜粋======
サイバー防犯ボランティアは、ネットワーク上にある違法・有害情報による悪影響の発生を防止するために、これまでもサイバーパトロールを実施してきました。しかし、実態としては個々人の努力に任され、団体としての活動は活発とは言えないのが現状です。
   ~中略~
広島県を対象にした新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言に伴い、県立中学と高校が分散登校を始めています。このことは中高生が家にいる時間が増え、SNSを使う時間が増えることに繋がると考えられます。しかも学校に通学していないことから、日中に実際にSNS上で知り合った人と会う機会も増え、SNSを通じた犯罪の発生可能性も増えることが予想されます。
このような状況下の中、中高生に近い私たち大学生の視点からサイバーパトロールを活性化するなど、子ども達を守るための活動を始めたいと思います。賛同していただける方は、ご参加いただきますよう、お願いいたします。
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岡田さんの呼びかけを受けて、6月より福山大学サイバー防犯ボランティアの活動として、毎週1回、活動の日を決めて集まっています。主な活動場所は、4月から始動している未来創造館のラーニングコモンズです(対面で来られない人のために、Zoom等を同時に用いたハイブリッド形式の活動です)。対面での実施が難しい時期は、オンライン上で集合し、活動しています。

週1回の活動では、Twitterのサイバーパトロール今後のサイバー防犯教室の活性化サイバー犯罪防止の啓発活動をどのように行うべきかを岡田さんを中心にみんなで話し合っています。

<第1回目の活動の様子>

<第1回目の集合写真(写真中央が岡田さん)>

この活動には、広島県警察生活安全部サイバー犯罪対策課の方にもZoom等で参加いただき、最近のサイバー犯罪の動向等を教えていただいています。ちなみに、最近ではショートメールを使用したフィッシング詐欺の被害が多いそうです。皆さんも経験はないですか?(偽ク●ネコからの荷物や偽A●zomプ●イムからの通知など…)

また、本学の活動は広島県警察のホームページでも紹介されています(広島県警察  > サイバー犯罪対策課 > 福山大学による講座の実施)。

7月27日(火)には、福山大学にて2021年度サイバー防犯ボランティア委嘱式が行われました。例年4月に委嘱式を行っていますが、今年度はCOVID-19の影響で新規メンバーの委嘱式の開催がずれ込んでしまい、ようやく実現した形です。

<委嘱式の様子>

広島県警察本部生活安全部サイバーセキュリティ対策官である竹重警視より委嘱状を賜りました。今年度は、新規で11名の学生が委嘱を受けました。

<委嘱状を受け取る新規メンバー>

委嘱式後は、サイバー防犯ボランティア研修を受け、より活動への意欲が高まりました。これからみんなで福山大学サイバー防犯ボランティアを盛り上げていきたいと思います!

<研修会の様子>

委嘱式の様子は、こちらの広島県警察のホームページでも紹介されています(サイバー防犯ボランティア委嘱式(福山大学))。

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学生が主体的にボランティアに取り組む姿は頼もしい限りです!本格始動後どんな活動をしているのかは、この後に続いてのブログにて紹介していきます。お楽しみに!

 

 

学長から一言:どうして子どもがこんな犯罪に巻き込まれたんだろう、なぜこういとも簡単に被害に遭うんだろう、と心が痛む事件報道を見ると、その原因がSNSでの悪漢の甘言に惑わされたものであったというのは、最近よく出くわす話です。そうした事件を含むサイバー被害を減らすために、敢然と立ち上がったボランティア組織。県警に協力し、犯罪捜査や防止のプロの指導も受けながらの活動は、まさに本格派。地域貢献の「かがみ」とも言うべき活動に参加している皆さん、どうか鋭い目を光らせて、犯罪を未然に防いで下さい。

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