【#心理学科】子育てステーション(@子ども遊び広場)が中國新聞の取材を受けました!
「オンライン子ども遊び広場」が、新聞に載りました!
皆さんこんにちは。心理学科の大杉です。これまで何度も紹介している心理学科の学生によるボランティア活動の「子育てステーション」ですが、この度、中國新聞の取材を受けました!
今回は、その取材の様子について、発達心理学研究室の赤澤淳子教授からの報告です。
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心理学科発達心理学研究室の学生が実施している「オンライン子ども遊び広場」が、6月19日(土)に中國新聞の取材を受けました。中國新聞の佐伯春花記者が実際に来てくださり、6月20日(日)の中國新聞の備後版に写真とともに掲載されました(オンライン版の記事はこちらからご覧いただけます→中國新聞デジタル地域ニュース「オンラインで育児支援 福山大学生、親子工作を指導」)。
<6月19日の活動の広報ポスター>
本活動は、心理学科発達心理学研究室の学生が幼保連携型認定こども園「こどもえん つくし」の保育士さんと協力しながら、地域に開かれた子育て支援活動として実施しているものです。普段は、学校法人福山大学社会連携推進センターの2階にある子育てステーションにおいて対面にて行っていましたが、2020年度9月からは新型コロナウイルス感染症の流行を受け、「オンライン子ども遊び広場」としてオンラインによる活動を月に1回のペースで実施しています(オンラインによる活動紹介はこちらからご覧いただけます→【心理学科】子育てステーション(@子ども遊び広場)の活動報告!)。
6月19日(土)は、上のポスターのように梅雨の時期に合わせた企画を学生自ら発案しました。各家庭にある紙コップや輪ゴムなどを用いたカエルの工作です。今回は、心理学科の皿谷陽子助手により、「イクちゃんネット」への情報掲載もなされました。おかげさまで、市内だけでなく市外、さらには県外からの参加者も集まり、合計8組の親子と12人の子ども達が参加してくださいました。
当日は、佐伯記者から学生へのインタビューもあるということで学生たちは活動前からドキドキしていましたが、無事に活動も取材も終えることが出来ました。以下、取材を受けた2名の学生の感想です。
<心理学科3年:今田愛蘭さん>
今回の製作活動では、子ども達にこちらから声をかけたら製作物を見やすくカメラに近づけて見せてくれ、こちらの呼びかけに反応があったことが、とても嬉しかったです。また、完成後はそれを用いて遊んでくれている姿が画面越しに見られ、子ども達が楽しそうにしている姿を見られたことで、活動のやりがいを改めて感じました。それに加えて、参加者のお子さん達の名前と顔が一致できていない時に、メンバーの1人がそれぞれのお子さんの服の色などで特徴を書いてくれていたおかげで何かアクションをくれたり、製作時間にこちらから声掛けする時に名前を間違えず呼ぶことができたりしたので、非常に有難かったです。
<心理学科3年:髙谷碧さん>
6月の活動は、梅雨にぴったりなカエルが飛び跳ねるおもちゃを作成したり、クイズ本や絵本を読んだりしました。子ども達は、飛び跳ねるカエルに興味津々で、クイズや絵本でも積極的に声を出して参加してくれたりしていて、とても楽しそうな様子でした。今回は年齢も異なる多くの子ども達が参加してくれたので、様々な反応を見ることが出来て嬉しかったです。次回の活動も、たくさんの子ども達に参加してもらえるような、楽しく、かつ発達を支援できるような内容の遊びを計画していきたいです。
<製作物の作り方について説明している様子>
<絵本を読んでいる様子>
最初は、自分たちの活動を遂行するのに精一杯だった学生達も、次第に子どもの様子に目を配り、一人一人の子ども達に声がけをすることの重要性に気付いてくれたようです。子ども遊び広場活動により、学生達も確実に成長していることを実感できるのも、指導教員にとっては大きな喜びです。
人間は、進化の過程で毎年子どもを出産できるようになりましたが、それだからこそ育児は共同養育という形式でないと、第一養育者となる可能性が高い親の負担が大きくなってしまいます。特に、初めての子育ては親にとっても未知の世界であり、不安や疑問が多く、それが育児不安、育児ストレスの増大にも影響します。新型コロナ感染症禍だからこそ、親子が家庭内に孤立することなく、オンラインという形式で双方向に繋がれる場所が必要だと実感しています。今後も学生とともに、この活動を継続していきたいと考えています。
また、取材を受けた当日、実は建築学科の佐々木伸子准教授と、3年生のゼミ生1名の参加もありました。子ども遊び広場の空間構成について、よりよい空間にするためのアドバイスをもらうためです。建築学科も、小学生を対象にオンライン活動をしているそうですので、今後もお互いに情報交換しながらよりよい活動をしていけたらと思っています。
コロナ禍の活動ということで、当日は(公財)ひろしまこども夢財団および一般財団法人 義倉から授与された2020年度助成金で購入した空気清浄機、マスク、アルコール消毒薬などのおかげで、コロナ禍でも安心・安全に活動を遂行することができました。両財団には心より感謝しています。
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家庭内に籠りがちになるコロナ禍において、オンラインであってもこうして外とのつながりが持てることは、子育て世代の親御さんにとっても子ども達にとっても、とても良いことですね!写真から猫やウサギの制作物も見受けられ、かわいく飛び跳ねたのだろうなとほっこりしました。建築学科とのコラボも楽しみです。学生の皆さん、引き続き、よりよい活動をよろしくお願いします!
学長から一言:家庭の外とのつながりが制約を受けがちなコロナ禍の昨今、子ども達や親御さんにとって心理学科の皆さんは救世主に思えるのではないでしょうか。月一ペースで新しいオンライン企画を考え実行するのは大変でしょう。でも、辛抱強く続けて下さるよう期待します。きっと子ども達の成長、発達にとって良好な結果となって表れることでしょう。まさに発達心理学研究室の面目躍如。また、楽しい思い出をいっぱいもらった子ども達が、将来あのときのお姉さん、お兄さんと同じ大学で学びたいと思ってくれるかも知れません。