学部・学科・大学院

経済学科

楠田 昭二(くすだ しょうじ)

職 名 学長補佐 経済学部長
学 位 博士(経済学)
専門分野 環境経済学、地方財政学、教育経済学
担当科目 ミクロ経済政策、環境経済学、教養ゼミ、基礎ゼミ、経済学演習1
メッセージ 地球環境問題から綺麗な水の確保、生物多様性確保、リサイクル推進、ごみの減量等多くの環境課題を解決することで、持続可能な社会の実現に向けた開発目標SDGsが実現します。環境経済学を学ぶことで、経済的なインセンティブの提供により、価格メカニズムを通じて人々の行動を環境配慮の実践に導くことが可能となります。

 研究者情報 

Fukuyama Univ Ver. researchmap

公営事業改革と消費者選択の研究

水道事業を対象に公営事業改革と消費者選択の研究を行いました。本研究の特徴として、第一に、変動期の水道事業の中での経験のない領域に動き出した事例を取り上げ、活きた現実の変化を把握、実証的にそれらの活動の背景、効果、課題を整理しつつ、経済学的な検証を試みました。第二に、わが国の水道事業が、現時点では、競争環境下にあるという位置付けを明確化しました。第三に、飲料水にかかわる消費者の水道離れの要因を非市場評価の理論に基づき実証分析を試みました。そして第四に、供給側からではなく、需要側から国際比較の分析を試み、消費者、住民の視点から見た水道事業の組織形態や水害リスクに対する効率的なマネージメントのあり方について検証しました。
この研究成果を単著『競争環境下の水道事業』として出版し、2011年に国際公共経済学会、2012年に公益事業学会から2つの学会賞を受賞しました。

公営事業改革と消費者選択の研究に関する拙著

ポジティビティ比を利用した教育が与える行動変容研究

教育経済学の分野で、「参加型授業に対する受講生評価の定量化に関する考察-受講生相互作用と外的刺激作用の効果比較-」及び「ポジティビティ比評価による大学生の学習ポテンシャル変容分析-ポジティビティ比が変わることで、受講生はどう変容するのか-」の2本の論文を纏めました。ミシガン大学のFredrickson[2004、2009]等による先行研究を参考に、ポジティビティ比という心理学評価手法を活用し、参加型授業を取り入れた授業への実証的評価を行ったものです。

(独)大学評価・学位授与機構の査読論文として公表