【心理学科】附属「こころの健康相談センター」ご紹介!

【心理学科】附属「こころの健康相談センター」ご紹介!

2018年4月、本学構内に開設されたこのセンターは、地域の方々の心理相談機関であると共に、国家資格として新設された公認心理師を目指す学生にとっての学内実習先でもあります。センター長である山崎理央准教授に、センターの活動の概要をうかがいました。ブログ担当の野寺(心理学科)が報告します。

センター開設の経緯

現代の私たちの生活は多様化し、ストレスにあふれています。そんな中で、体の健康のみならず、心の健康というものも、現代ではますます重要な問題になってきました。
私たちは、日々のストレスを、自分なりの解消法を工夫したり、身近な人と話をしたりして、うまく解決していることも多いのですが、一方で、心の悩みを誰にも打ち明けられずにいたり、自分ではどうしようもないまま抱え続けていたりすることもあるものです。
そんなとき、たとえばカウンセリングを受けられるような心理相談機関を訪ねてみるのも、よい方向へむかう一つのきっかけになるのではないかと思います。

 

本学の心理学科附属「こころの健康相談センター」も、そんな施設のひとつとして、地域の方々への心理臨床的支援に取り組んでいます。
福山大学心理学科では、10年ほど前から、心理学を専攻する大学院生の実習施設として「こころの健康相談室」を持ち、一般市民の方への心理相談、それから心理臨床に関わる教育・研究などの活動を行ってきました。
そしてこのたび、2018年4月より、心理学科の建物に近い、広い建物に場所を変えて、名称を「こころの健康相談センター」と改めました。

 

心理職の国家資格「公認心理師」が、いよいよスタートします。法律が昨年施行され、この9月には第1回の試験が行われ、公認心理師の有資格者が誕生する予定です。
今回当施設がこの4月より、名称を「こころの健康相談センター」へと改めたのも、この公認心理師の養成に取り組んでいくという節目の意味を込めてのものです。

19号館にあった旧相談室から、施設を23号館に移転・整備し、センターが開設されました。対象となる利用者は地域の一般の方々で、有料・予約制で相談をお受けしています。

 

面接室の様子

センターの主な活動内容

相談・支援:こころの健康や発達などの問題に関する相談に、心理学の専門性を生かして対応します。
コンサルテーション:こころに関連する仕事に携わる方々と協力し、ともに支援するために必要な話し合いや助言を行います。
研修:こころの支援のための研修会や講演会を開催し、より良い支援のための活動を行います。
今年度は、7/8(日)に福山駅前・宮地茂記念館にて、当センター開設記念講演会を開催します。

 

 

プレイルームの様子

当センターは、福山大学の大学院の実習施設であり、臨床心理学の教員だけでなく、心理臨床学専攻の院生がご相談に対応いたします。
大学院生は学内施設である当センターに加え、医療・保健、福祉・教育、司法・犯罪、産業・労働といった多様な領域で実習を積み、そこから心理職として、病院や相談機関、教育機関などの現場に携わっていきます。
本学の心理学科並びに大学院人間科学研究科心理臨床学専攻は、公認心理師のカリキュラムに対応しており、必要な単位を修得し、かつ実習プログラムを経ることにより、受験資格が得られます。

ストレスを抱える大人や、発達に関わる困りごとのある子どもなど、心の悩みを抱える方々に寄り添う現場というのは、さまざまな領域にわたります。また、心理師だけでなく医師や看護師、教師、福祉士など多くの職種の人と同じ場で仕事をすることになるでしょう。
こうした分野や専門性が異なる人たちが、心の支援という共通する目的に向かって“協働”することが、今後ますます重要になってきます。心理職の国家資格である公認心理師がここに加わることで、こころの支援が今後さらに充実していくことが期待されます。

 

当センターも、地域のこころの支援の充実に向けて、また、心の支援の担い手の育成に向けて、
今回の再スタートを機に、一層力を入れて真摯に取り組んでまいります。

くわしくは、こころの健康相談センターのホームページをご覧下さい。

 

学長から一言:本学の心理学科も設置から約15年。。。地域のこころの健康を担う教育、研究、地域貢献機関として、すっかり定着しましたね。。。今後のますますの発展を祈念しています。。。というと他人行儀ですが、私も心理学科教員の端くれです。。。地域の皆様、心理学科をしっかり応援してかつご利用くださ~い!!!

この記事をシェアする