【機械システム工学科】学生手作りのEV(電気自動車)が府中EVレースで部門優勝!
第12回全日本EV&ゼロハンカーレースin府中が2月27日(土)~28日(日)の両日に開催され、福山大学からも2チーム8名の学生が参加しました。当日の状況とレースの結果について、機械システム工学科の小林が報告します。
<2月27日(土)大会1日目>
大会1日目はドラッグレースが行われ、20台が出走しました。ドラッグレースは、エンジン車、電気自動車などの区別なく、0-50mの走行タイムだけで順位を競う徒競走のような競技です。出力の低い電気自動車(EV)にとっては不利な競技ながら福山大学チームも参加しましたが、決勝進出はかないませんでした。
<福山大学から参加した2台の電気自動車(EV)>
<2月28日(日)大会2日目>
2日目のレースは、周回コースの走行タイムによる予選(午前)と、6台が同時に走行して順位を競う決勝戦(午後)が行われました。また、順位で決まるレース優勝だけでなく、車両デザインの得点などを合わせた総合優勝の表彰や、電気自動車(EV)などの部門別レースも行われました。参加車両の数は1日目より増えていました。
レースのスケジュールも時間的にタイトで、学生たちは自チームのピット設営や出走手続き、レース直前の車両整備などを忙しくこなしました。
午後からの決勝戦は、車両同士の接触があったり、エンジントラブルやタイヤ脱落で走行不能になる車両が続出するなど、荒れたレース展開となりました。特に今年は前々日の雨でコースのコンディションが悪く、車両への負荷が増したことが影響したようです。
午前の予選を通過した福山大学チームの2台の車両も決勝戦に進みました。車両トラブルはありませんでしたが、決勝トーナメントの1回戦で敗退し、残念ながら2回戦以降には進めませんでした。
しかし、全車両が参加する決勝戦とは別にEV部門の決勝レースがあります。今年のEV部門には福山大学の2台を含む3台がエントリーしました。福山大学チームは、最高速度で勝る競合チーム車に直線で離され、加速性能の良さを生かしてコーナーで追い上げる接戦となりましたが、レース終盤で競合チームが車両トラブルを起こしてリタイヤした結果、1位、2位を飾ることができました。
<EV部門優勝で表彰台に上ったチーム代表(右)>
総合順位では福山大学チームは4位となり、惜しくも表彰台を逃しましたが、参加学生らは精一杯戦った結果に満足していました。今回の参加学生は、機械システム工学科の授業科目である「EV創作」を履修した3年生8名でした。彼らはレース参加を通じて、授業では学べない多くのことを得たようで、何人かは早くも次年度に向けて新たな車両の設計に着手しています。
また福山大学は第1回目のレースから運営にも関わっていますが、今年は2名の4年生も運営に加わり、参加車両の車検やレースの審判などの役割をこなしました。彼らにとってもよい体験だったようで、卒業後もこの大会に関わっていきたいと感想を述べています。
そのほか、レース主催者やスポンサー企業、高等学校参加チームの関係者などとも交流することができて、たいへん有意義なレースでした。
<走行タイムの計測係を務める本学科4年生(手前と奥)>
<表彰式後の記念撮影。右から2番目の一群が福山大学チーム>
レース当日のライブ映像の録画がYouTubeで配信されています。写真ではお伝え出来ない白熱したレースの模様を動画でご覧ください。ゼッケン番号201と202が福山大学チームの車両です。
1日目
https://www.youtube.com/watch?v=ImfmXNfrJV0&t=19s
2日目
https://www.youtube.com/watch?v=xpVbjJ_mcWg&t=15443s
学長から一言:EV部門優勝、おめでとう!!!コロナ禍の下、学生の皆さん、運営と競技参加の両方で、なかなか大変でしたねッ!どちらからも学ぶものがたくさんあった事と思います!しっかり次に生かしましょう!