【建築学科】建築家による卒業設計批評会を開催!!
毎年の恒例イベントである『建築家による卒業設計批評会』が、建築学科デザイン系学生を対象にして、2月26日(金)に開催されました。大島教授からの報告です(投稿:伊澤)。
建築学科では毎年、地域で活躍されている建築家の方々を招いて、卒業設計による批評会を行っています。
今年度は、コロナ禍のため建築学科の製図室に中継PCを設置し、ZOOMによる開催で行いました。
参加学生は10名、そして建築家として今川忠男様、後藤亜貴様、長岡正芳様の3名の方々にご参加をいただきました。
建築の設計では、様々な視点や考え方があり、一つの設計案を考える時にはその途中において幾つかのスタディ案をつくりながら最終案をまとめていきます。
したがって、スタディの過程では柔軟な思考と粘り強さが求められます。
学生にとっては、4年次の1年間を通して完成させた自分の作品を、学内評価だけではなく実務で活躍されている建築家の方々の批評を受けることによって、卒業後に向けてのステップアップにつながります。
また、この会を聴講した3年生にとっては、次年度における卒業設計製作に対する意欲向上につながります。
批評会は、3時間30分に及び、学生側のプレゼンテーションも最終発表会時より上手くなり、有意義な時間を過ごすことができました。
長時間にわたり、3名の建築家の方々、そして参加いただいた4年生の皆さん、大変お疲れさまでした。
以下は、参加作品です(10作品)。
1.命を象る ―神⽯⾼原町における動物保護施設―
2.記憶にふれる ―大久野島の今昔を学ぶ展望台―
3.Ark:Plan to Turn Sled Wall into Ecotone
4.ちゃぶ台から始まる都市
5.海葬・回想ー忘れてはいけない記憶
6.モーダルシフトを促す物流倉庫と商業施設の複合施設の提案
7.路地参道 ~交わる道と人~
8.都市スポーツインフラ ~地域の活性化計画~
9.ひやさいのある図書館 ~新たな本に出会える場所~
10.線路を解く ー旧三江線を利用した機能連結型都市の提案ー
作品には、生と死に関するもの、自然災害と地域社会、歴史の継承と自然、家具的な視点からの中市街地の見直しの提案、生と死に関する埋葬と自然、地方都市における物流変革による駅周辺のあり方、参道空間の新たなデザイン、都市のインフラとしてのスポーツ空間の提案、歴史的要素を取り入れた新な図書館の提案、廃線と駅の再利用による地域の連結等々、多種多様なテーマがみられます。
コロナ禍で、例年実施していた東京建物見学や会場設営して実施していた卒業設計展等を自粛せざるを得ない中で、参加した4年生は非常に熱心に取り組んだと思います。
卒業後も、建築の専門家と成るべく励んでいただきたいと思います。
学長から一言:3名の先生方、本当にありがとうございました!!!そして、10名の卒業設計は、それぞれにとてもユニークですねッ!将来の健闘を祈っています!!!