【心理学科】広島県の防犯リーフレットにボランティア中の学生が採用!
犯罪心理学研究室によるサイバー犯罪ボランティア活動の様子が、広島県の「減らそう犯罪」第5期アクション・プランのリーフレットに掲載されました。犯罪心理学研究室の平伸二教授より紹介していただきます(投稿は福留)。
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犯罪心理学研究室の平です。
2021年から2025年までの5年間、「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動(第5期)が実施されます。その5年間のアクション・プランのリーフレットに、犯罪心理学研究室と捜査心理学研究室(大杉朱美講師)の学生の、活動の様子を写した写真が採用されました。
犯罪心理学研究室の加賀山海咲さんが、ボランティア団体のPACE福山支部代表の稲葉美月さん(捜査心理学研究室)や同副代表の安達優佳さん(犯罪心理学研究室)とともに、リーフレットを持って松田学長へ報告に行きました。その様子を加賀山さんにリポートしてもらいました。
- 加賀山海咲さん(犯罪心理学研究室3年)より
私は、広島県の「減らそう犯罪」推進会議の委員を広島県知事から委嘱されており、「減らそう犯罪」第5期アクション・プランのリーフレットを委員として受け取りました。また、私はPACE福山支部の赤い羽根共同募金のプロジェクトリーダーも務めていて、恒例となっている募金のお願いも兼ねて学長室訪問をさせていただきました。また、PACE福山支部の稲葉代表や安達副代表も同行しました。
「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動は2003年から継続されており、今年から第5期がスタートし、そのアクション・プランが冊子及びリーフレットとなりました。そのリーフレットを松田学長に見ていただきながら、説明させていただきました(写真1)。
その中に、PACE福山支部が2019年度から取り組んでいる「サイバー犯罪ボランティア」の活動中の写真が採用されました。下の写真は「減らそう犯罪」第5期アクション・プランのリーフレットですが、右側の写真に4年生の先輩たちが、サイバー犯罪防止教室を今津小学校で行った様子が掲載されています。
広島県では、2003年から18年間にわたり「減らそう犯罪」広島県民総ぐるみ運動を行ってきた結果、2002年に6万件以上あった刑法犯認知件数が、2019年には14,160件まで減少し、ピーク時の4分の1までになっています。これまでの取組の成果を踏まえて、より発展させるために策定されたのが「減らそう犯罪」第5期アクション・プランです。そのリーフレットに先輩たちの活動が写真として掲載されたことは、これから活動を継承していく私たちにとって、とても誇らしい出来事でした。なお、リーフレットは、広島県のHPにも掲載されています(PDFへのリンクはこちら)。
私が委嘱されている広島県「減らそう犯罪」推進会議の委員は、過去に5名の研究室の先輩が務めてこられました。その中には、科学捜査研究所研究員や警察官に採用された先輩もいます。私も先輩たちに続けるようにボランティア活動を継承するとともに、委員として発言もして、誰もが安全で安心して暮らせるまちづくりに貢献したいと思います。
小学校での地域安全マップ作製指導について
今回の学長室訪問では、もう一つの報告とお願いをしてきました。PACE福山支部の最大の活動は「地域安全マップ」の作製指導です。この活動は小学校へ赴き、授業の中で児童に安全な場所や危険な場所を判断できるように講義を行います。その後にフィールドワークを行い、フィールドワークを基に「地域安全マップ」を作ります。地域安全マップ作りは、防犯教育という面だけでなく、子どもたちの地域への愛着心やコミュニケーション能力の向上につながることが確認されています。このような小学校での地域安全マップ作製指導の他にも、学生や地域の方々を対象とした防犯ボランティア研修会での講演なども行っています(講演のブログ記事はこちら)。
広島県共同募金会の「社会課題解決プロジェクト」について
PACE福山支部は、2010年から社会福祉法人広島県共同募金会の「社会課題解決プロジェクト」に採用されています。いわゆる赤い羽共同募金会の認定団体であり、今年度で連続10回目の採用となりました。私はそのプロジェクトリーダーでもあります。このプロジェクトは、採用された団体が自ら募金活動を行うものです。なお、松田学長には2010年から毎回募金に協力していただいています。今年も認定団体に採択された報告並びに私たちの活動について説明させていただき、募金のお願いをしました。この募金活動は3月末まで行い、集まった募金をPACE福山支部の活動費として使用させていただきます。皆さまのご支援もどうぞよろしくお願いいたします。
最後に、PACE福山支部の代表・副代表と私で学長との記念撮影をさせていただきました。来年度は新4年生として、後輩とも協力しながらコロナの中でも多くの活動を行って子どもたちを指導しながら、素晴らしい笑顔にたくさん出会いたいと決意を新たにできました。
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しっかりと先輩から後輩に活動が受け継がれている様子が伝わりますね。Withコロナ時代での活動には例年以上の困難が伴うと思いますが、今後の活躍に期待しています。
学長から一言:研究室の特質を生かした、社会的意義の大きい、そして息の長~い活動です。。。歴代の学生の皆さん、教員(犯罪心理学の平教授に、昨年度から捜査心理学の大杉講師も加わって)の指導も得て、素晴らしい活躍です!!!これからも息長く活動を引き継いでくださいねッ!