【海洋生物科学科】新春恒例!! ~お正月水槽♬~
新春恒例となりました水族館マリンバイオセンターの「お正月水槽」がお目見えです!!
皆様、新年あけましておめでとうございます。海洋生物科学科学長室ブログ委員の阪本です。
今回は、特別企画展示「丑年」水槽を皆様にお届けします。
水族館で飼育展示を指導しているアクアリウム科学研究室の水上講師に紹介してもらいます!!
丑年水槽♬
皆様、新年あけましておめでとうございます。海洋生物科学科の水上です。
因島キャンパスの水族館マリンバイオセンターでは、今年も恒例の干支水槽展示を行っていますので紹介します。
昨年の4月6日以降、コロナ禍でも学生たちが安心して教育・研究活動を行うことのできる学修環境を確保するため、水族館は一般の方のご利用を控えていただき現在も休館を続けていますが、生き物たちは元気に過ごしています。
そんな彼らを直接ご覧いただくことはできませんが、今回もお正月や丑年にちなんだ海の生き物たちを紹介します。
展示はアクアリウム科学研究室に所属し、学芸員の資格取得を目指す4年生女子2名がデザインしました。
今年はウシ年ですので、すぐに「ウミウシ」や「ウシノシタ(この辺りでは、ゲンチョウと呼ばれますね)」を想像するかもしれませんが、今回は「色」に着目して白黒模様やおめでたい紅白模様に関係した展示です。
水槽レイアウトは、ウシたちがのんびり過ごす牧場をイメージしています。
魚の解説板は、絵馬をデザインしました。
一番目につくのは「ゼブラウツボ」です。その名の通りゼブラ(シマウマ)模様ですが、今回はウシになりきってもらっています。
どう猛なイメージのあるウツボの仲間ですが、歯のほとんどは臼歯状で小さなエビやカニ、貝などを好んで食べる、おとなしいタイプです。
次に大きな魚は「サラサハタ」です。こちらも白い体に黒い斑紋が美しいハタの仲間です。
日本人には食欲をそそる色合いではないように思いますが、香港などでは高級食材として重宝されます。
現地では「老鼠斑(ネズミハタ)」と称されますが、確かに顔つきはネズミでしょうか?
岩の隙間から顔をのぞかせるのは「ユカタハタ」です。赤い体に白~青の水玉模様が映える魚ですね。
大きな魚の前をせわしなく泳ぎ回るのは、「ミスジリュウキュウスズメダイ」(上)と「ヨスジリュウキュウスズメダイ」(下)です。
白い体に3または4本の黒い横縞が並びます。
横縞?? そうです。魚は頭から尾の先にかけて並ぶ縞が縦縞になり、見た目とは逆です。ご存じでしたか?
紅白模様と長い髭(触角)が目立つのは「オトヒメエビ」です。
いつも仲良くペアで生活していますが、他のペアと出会ったら乙姫様とは思えないくらい激しくケンカします。
また、クリーナーシュリンプ(掃除屋のエビ)とも呼ばれており、大型のウツボ・ハタ類などの体についた寄生虫などを食べてくれます。
幸せのハート柄の入ったウシ、ではなく、鏡餅です・・・
このように、干支をテーマにしただけでも、いろいろな海の生き物たちを紹介することができます。(ユカタハタには七夕展示まで頑張ってもらいましょうか!?)
参考までに、ハタの仲間は肉食で小さなスズメダイたちはすぐに食べられてしまいますので、今回の展示は透明のアクリル板で前後を仕切った2重構造です。
Keep distance!!
これを機会に、水族館を通して海の世界に少しでも興味を持ってもらえればと思います。
なお、水族館の様子は学生たちが運用する公式インスタグラムでも確認いただけます。
福山大学マリンバイオセンター
https://www.instagram.com/fukuyama_u_marinebiocenter/
【番外編】
「コンゴウフグ」
成長すると頭と腹に角のような長い突起が伸びます。英名ではcowfish。
本来であれば、一番の主役の座を狙っていたのですが、強いストレスや刺激を受けると皮膚から粘液毒を分泌するため、他の魚たちと仲良く水槽に泳がせてあげることができませんでした。
なお、展示を手伝ってくれた2名は、水族館での就職を目指して現在も奮闘中です。良い知らせが聞けるのを楽しみにしています。
皆さんも応援してあげてくださいね~~‼
学長から一言:コロナ禍に負けることなく、素晴らしい、そしてなんと多彩な“特別企画展示「丑年」水槽”!!!感動しました!展示を手伝ってくれた二人の4年生、ありがとう!!!水族館に就職できると良いですねッ!