【生物工学科】コロナ禍における教育

【生物工学科】コロナ禍における教育

人生何が起こるかわかりません。今正しいことも、将来正しくあり続けるとも限りません。だからこそ、私たちは自分の歩んだ道が正しかったと信じ込みすぎるのではなく、何かが起こったときに柔軟に、そしてポジティブになれることが大事です。そんな個々の柔軟な考えは、組織の打たれ強さ(レジリエンス)につながるのでしょう。たたかれてもそう簡単に崩れない健全な生態系と同じです。今日は、コロナ禍において、講義・実習の在り方を悩み続けてきた生物工学科の教員の試みを佐藤が紹介します。

福山大学では、全学的に学生と教員の間で双方向のコミュニケーションを行う学修支援システムを使っています。一般的には「manaba」(商品名)と呼ばれていますが、本学では「cerezo(セレッソ)」(本学キャンパスを彩る桜にちなんで)と呼んでいます。cerezoは、コロナ禍以前から講義の補助材料として活用してきました。

学生の皆さんは、それぞれセレッソのメイン画面から受講する講義のリストを見ることができ、講義の前には教員から連絡があり、それに従って講義を受講します。生物工学科では、コロナ自粛の期間中、様々な講義形態をとりました。主にオンデマンド動画の配信、Zoomを利用したリアルタイム講義、pdf等による課題配付などを行いました。

以下では、まずオンデマンド動画の配信例として、講義「環境ゲノム学」の中で次世代シークエンサーを使った動物の食性分析を解説した動画と、実習「微生物実験」の中で微生物の観察方法を解説した動画の一部を紹介します。途中までの紹介となりますので、雰囲気だけでもわかっていただければ幸いです。

【3年次対象:環境ゲノム学】5分26秒

【2年次対象:微生物実験】1分19秒

また、Zoomによるリアルタイムでの講義も行いました。以下では、その例として講義「地球環境科学」で、哺乳類の進化を解説した動画の一部を紹介します。

【2年次対象:地球環境科学】8分46秒

以上、できるだけ学生の皆さんが迷わないように気をつけながら丁寧に講義を行っています。私たち教員も教材を作りながら不安に思っておりましたが、以下のように学生の皆さんから暖かい言葉をもらい安堵しています。ただ、ネット環境はそれぞれであり、通信が悪くなり声が聞こえなくなったり、Zoomのミュートがされておらず音声が乱れたり、スマホでしか見れないなど様々な課題はありましたので、今後は1つずつ解決していかなければなりません。

  • 急にオンライン授業になりましたが、ズームやYouTubeを用いて対面とほぼ変わらない(スピードは違いますが)授業をしてくださりありがとうございました。とてもわかりやすかったです。
  • 動画でとても詳しく説明してくださったので、とてもスムーズに内容が理解できました。なので、毎回レポートの理解できなかったところを探すのがとても大変でした。この講義は自分は結構楽しみにしていたのでほとんどオンライン授業になったのが残念でしたが、とても面白い講義だったので受けてよかったと思いました。
  • ほぼオンラインの授業になってしまいましたが、この地球環境科学の授業はとても楽しかったです。人の仕組みや動物の仕組みなど様々なことを知ることができ、とても勉強になりました。Zoomでの授業など工夫がされていてとても授業が受けやすかったでです。

などなど

このように、できることはオンライン講義で行ってまいりましたが、私たちはバイオテクノロジーの学科ですので、手を動かして学ぶことがとても大切な学問です。実験やフィールドでの作業が、それに相当します。手を動かす作業は、さすがにオンラインではできません。前期には、一度に大学に来る学生の数をコントロールしながら細心の注意を払い、対面で実験や調査を行いました。The only source of knowledge is experienceです。

生物工学科は(福山大学全学も)、コロナ禍の中で細心の注意を払い、学生の成長の手助けをしています。安心して学んでください。

もっともっと生物工学科を知るためには、以下のブログが役に立ちます。

生物工学科とSDGs

生物工学科の研究

生物工学科のラオス研修

 

学長から一言:大変ハイレベルな興味深い学長室ブログですねッ!私もしっかり楽しみながら学びましたよ!高校生の皆さんもぜひこのラーニング・ワールドにどうぞ!!!

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