今年も地域と結びついて大学伝統の田植え実施!
地域の方々の協力を得て、本学の学生が行う田植えが6月2日に行われました。当日は天気にも恵まれ、元気な応援団の登場もあったことから最後までとても賑やかに終えることができました。
(過去の関連記事:「地域の方々と行う田植え(6月2日)に向け準備進行中!」、「福山大学 稲作研究同好会が発足しました!」)
稲作研究同好会顧問の大塚副学長から当日のレポートが届いていますので、学長室ブログメンバーの三浦が投稿します。
大塚副学長からのレポート
6月2日(土)の朝、快晴の空の下、東村小学校に隣接する本学の田んぼでは、東村町の幼稚園児たちの励ましの声が上がりました。大学のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちが田植えをするというので、わざわざ応援に駆けつけてくれたのです。「田植え、頑張ってー!」と可愛い声援が響き、いよいよ今年の田植えの始まりです。
学生と教職員が一緒になっての米(餅米)作り、そして、収穫したお米を使って、秋の大学祭(三蔵祭)にはみんなで餅をつき、収穫の喜びを分かち合うというのが、1975年の開学以来ずっと続いてきた本学の伝統です。その伝統を、地元東村町の人たちと一緒になり、地域と結びついた新たな伝統へと生まれ変わらせ発展させて2年目、約1反(1,000平米弱)の田んぼでの田植えです。本学が目指す「地域と結びついた大学」というスローガンから見て、これほど身近な地域との連携はありません。大いに意義深いことです。東村町で学校給食食材納入に携わっていらっしゃる若草会の杉原直道会長、廻野明倫事務局長をはじめ、大勢の地元の皆さんが力強い味方です。
ご多忙の中、福山大学法人の鈴木省三理事長、松田文子学長もわざわざ田んぼまでおいで下さり、それぞれ激励の言葉をかけて下さったことで、参加者の志気も大いに上がりました。
鈴木理事長・松田学長から激励の一言
今年も中心になったのは稲作研究同好会(会長は情報工学科3年の郷坪泰樹君)メンバーの諸君。それに途上国支援の活動を続けるサークルStudy for Twoの面々や、ボランティア参加の諸君など総勢40数人の学生と教職員10数名が一緒になって取り組みました。ブルガリアからのマルチン君、クリスチーナさん、ソフィアさん、中国からの陳揚君などの留学生、そして、英語教育のTAとして滞在中のインディアナ大学からの実習生ジョナサン君も参加してくれて、国際色豊かな田植えになりました。
日本文化を肌で感じる好機会です。マルチン・ペトロフ君のお母さんはいつものようにマルチン君の介添えだけではなく、自ら田んぼに入って、学生と一緒に生まれて初めての田植えに挑戦。曰く、「ものすごく貴重な体験をさせてもらいました」と、感激の様子。
マルチンくんは東村の方から稲刈りに使う伝統的な鎌についてレクチャーを受けていました
みんな素足で田んぼに入り、和気あいあいの雰囲気の中で田植えがドンドン進みます。5月17日に撒いた種籾はもう15センチくらいの苗に育っていました。苗を植える位置の目印のついたロープをすっかり手慣れた感じで動かしていくのは、昨年度に続いての参加で稲作研メンバーの濱田侑弥君。
昨年好評だったことから、今年も拡声器を使って、「はーい、プラント(植えて!)、一歩下がってー、足跡消してー」と、掛け声をかける役を担ってくれたのは、やはり稲作研の三藤奈央さん。
大塚副学長も、見事に田舎人に変身して、陣頭指揮
また、若草会の杉原会長が特別に用意して下さった、菅笠に蓑という戦前はごく一般的だった伝統的な田植えスタイルで頑張ってくれたのは生物工学科の木村竜太君、等々。
みんなそれぞれ持ち場で協力し合いました。その甲斐あって、予定通り2時間ほどで田植えは無事終了。
田植えの後は、場所をキャンパス内の1号館中庭(爽風の庭)に移して、東村町の人たちを交え、みんな一緒に楽しい打ち上げのバーベキュー。互いに労をねぎらい、稲の順調な生長を願いながらのパーティーです。
焼き上がったふんだんな肉や地元提供の野菜やおにぎりに舌鼓を打ち、お腹いっぱいの満足感とともに今年の田植えが完了しました。共に汗を流し、あるいは物心両面で支えて下さった皆様に心から感謝します。
学長から一言:素晴らしいお天気に恵まれ、学年も学科も国籍も多様な学生が、たんぼに1列に並ぶのにちょうどよい数だけ集まってくれて、地域の幼稚園児からお年寄りまでに手助けされて、田植えが無事終わりましたよ!!!大学祭の餅つきをぜひお楽しみに!!!皆さん、ありがとうございました!!!