【メディア・映像学科】オープンキャンパスで教員座談会を開催！

「趣味から学問へ–個人のメディア体験からひもとく現代文化論」、これが７月１８日（土）に開催されたWebオープンキャンパス学科ライブ企画で行った教員座談会のテーマ。その様子を、学長室ブログ担当の渡辺が紹介します。

７月１８日（土）に福山大学Webオープンキャンパスが開催されました。新型コロナウイルス感染症の影響で、６月のオープンキャンパスと同様、インターネット経由での実施となりました。午前中は各学科のイベント、そして午後は個別相談会の二部構成でした。

メディア・映像学科は、午前中の学科イベントで「学科教員による座談会」と「学科の施設・設備紹介」を行いました。座談会のテーマは、ズバリ「趣味から学問へ–個人のメディア体験からひもとく現代文化論」。

各教員が「若者」だった頃、どんなふうにメディアと戯れ、その個人的なメディア体験を現在から振り返ってみた時、どのような文化を形成していたといえるのだろうか。このように過去と現在とを比較することをつうじて、メディアを批判的に見直すための「分析の視点」をどう身につけたら良いのかを座談会方式でお伝えします。

このようなテーマ設定を行ったうえで、１９８０年代、１９９０年代、２０００年代にそれぞれ学生生活を過ごした教員が自身の体験に基づいてマンガについて議論することになりました。

まずは、準備の様子から紹介します。

最初は、ノートパソコン内蔵のカメラとマイクを使って座談会の様子をZoomで配信する予定でした。しかし、いざ準備を始めてみると「カメラは複数台使い、画面をどんどん切り替えた方が見ていて飽きないんじゃないか」「弾幕があった方がよりメディア・映像学科らしさが伝わるんじゃないか」等の改善案が出され、専門領域の異なる教員がそれぞれのこだわりを発揮し、写真のようなとても複雑な配信システム？が最終的にできあがりました。なお、「弾幕」とは視聴者が座談会の内容にツッコミを入れるようなコメントを入力し、それが画面上に流れるニコニコ動画などでしばしば目にするものです。

上の写真は、座談会の内容について打ち合わせをする内垣戸准教授と丸山講師です。この座談会の開催にあたっては、教員は事前に、高野光平・加島卓・飯田豊編著『現代文化への社会学—90年代と「いま」を比較する』（２０１８年、北樹出版）を読むように丸山講師から指示されていたので、打ち合わせはとてもスムーズに進みました。

また、内垣戸准教授の机には、ぬいぐるみやキャラクターグッズを配置するなどこだわりが感じられます。

さて、当日は高校生だけでなく、学生も参加したにぎやかな座談会となりました。

開始時間前の様子です。まもなく始まるということで、教員たちもソワソワしています。私たちの共通点だといつも思うのですが、研究も制作も授業もイベントも、どんなことでも全力で楽しんでしまうのがメディア・映像学科の教員の特徴です。

そして、いよいよ座談会が始まりました。

「父親と見てました」「全然知らない。。」などの映像中の弾幕は、自宅で座談会を視聴している学生からのコメントです。

「弾幕」の表示には、commentscreenというアプリを利用しています。視聴者がコメントを入力する際は、写真右のようなウインドウから投稿します。こうすることで、送り手と受け手の双方向な関係性を築くことも、今回のWebオープンキャンパスでは意識しました。

こうして、１９８０年代から２０００年代に学生時代を過ごした教員たちによるマンガに関する座談会は滞りなく終わりました。惜しまれるのは、話題が少年ジャンプや少年マガジンに集中してしまい、丸山講師が準備してきたという『美少女戦士セーラームーン』について話を聞けなかったことでしょうか。

それでは次に、座談会後に行ったメディア・映像学科の施設・設備紹介です。安田教授がカメラを携えて１９号館の建物内を紹介しました。

そして、一番の見せ場である施設・設備紹介の最後では、建物の外に出て、ドローンの飛行シーンを皆さんにお見せしました。写真中央にドローンが写っていますが、目をよく凝らしてご覧くださいね。

次回のキャンパス見学会は、８月２３日（日）に予定されています。詳細はホームページに掲載されますので、そちらを是非ご確認ください。次回も参加者の皆さんに楽しんでもらえるコンテンツを準備する予定です。まだ未登場の教員もいますので、皆さんの参加をメディア・映像学科の教員一同、心よりお待ちしています！

学長から一言：興味深い、いかにもメディア・映像学科らしい、楽しいWebオープンキャンパスですね！こうして、裏方の苦労を知るのも、メディア・映像学科志望の高校生の皆さんには、なかなか魅力的なのでは？！？