【国際経済学科】「尾道オンライン・バーチャルツアー」で国際交流!
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、学科が推進している海外研修や留学の実施が難しくなっています。しかし、今回の足立ゼミの取り組みは、海外実地研修を補完する授業の好例になりそうです。
リモートによる国際交流の取り組み「尾道オンライン・バーチャルツアー」の報告が、国際経済学科長の足立教授より届きましたので、ブログ担当の藤本がお届けします。
国際経済学科の足立です。私のゼミでは、3年生が毎年宮島やしまなみ海道で外国人観光客に対してアンケート調査を実施し、広島県のインバウンド・ツーリズムについて学修しています。しかし、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、インバウンドはほぼゼロとなっていますので、ゼミメンバー全員が元気を持て余しているところでした。
そこで、7月9日(木)、経済学部の協定校であるインドネシア・バリ島のマハサラスワティ大学の日本語学科の学生たちにオンラインで尾道を観光案内してみました。
当日はあいにくの小雨でしたが、インドネシアの学生は10名が参加してくれました。昨年のバリ島研修でゼミの学生と仲良くなった学生も参加してくれたので、再会を懐かしがったり、いろいろトラブルもあったりの珍道中でした。
尾道駅を10時に出発し、おのみちU2→海岸通り→住吉神社→尾道市役所→千光寺ロープウエイ→文学のこみちを巡る約2時間弱のコースです。バリ島には電車が走っていないので、駅も電車も珍しそうでした。
ところどころで、インドネシアの学生にクイズを出して答えてもらいました。また、神社やお寺では正しい参拝の仕方をデモンストレーション(これは私が)しました。
歩いている最中に、インドネシアの学生から想定外の質問もたくさんありましたが、モノの値段が気になるようです。尾道デニムプロジェクトでは、なぜ漁師さんが履いて汚れたジーンズが大学教授の履いたきれいなジーンズより高いのか、理解に苦しむようです。
また、千光寺ロープウェイから望む尾道水道の光景には、皆さん感激してくれました。初めての試みでしたが、バリの学生に楽しんでもらえたと思います。次回は、英語学科の学生に対して、英語で観光案内をしたいと思いますが、鞆の浦あたりがいいでしょうか?
とにかく、新型コロナウイルスにより行動が制限される中、何ができるのかを考えてみると、意外と新しいアイデアが浮かんできます。オンラインバーチャルツアー自体は珍しくなくなっていますが、学生たちは自分たちで行動することが大事なことだと改めて学んだようです。これまでできなかったバリ島の友人たちに、地元を観光案内するということが、コロナウイルスだからこそ初めてできたと思います。
毎年恒例のバリ島研修も今年は実施できそうにありませんが、オンラインならできそうな気がしてきました。新型コロナウイルスは外国を遠くしているように思えますが、実はオンライン国際交流は、心の距離をぐっと近くしてくれます。
学長から一言:コロナ禍が生み出した素晴らしい知恵と成果ですねッ!この知恵、まだまだ洗練させる余地だありそうで、次の試みを楽しみにしていま~す!!!