【工学部】対面授業開始、新しいBYOD室も利用開始
授業の一部が対面授業として再開され始めました。それに伴い、新たに整備されたBYOD(Bring Your Own Device;各自、自分の端末を所有)室の利用もようやく始まりました。(工学部情報工学科:中道投稿)
工学部長の山之上です。
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情報工学科の専門英語の授業は、Raspberry Pi という小さなコンピュータを使ってグループ学習によるアクティブ・ラーニングとして実施しています。
(http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2017/01/blog-post_17.html)
5月の連休明けからオンライン授業が始まりましたが、オンライン授業では、Raspberry Pi の操作は後回しにして本学が利用しているCMS(Contents Management System)のCerezoの「プロジェクト」の機能を使い、グループに分かれてそれぞれのグループで相談しながら学習してもらっていました。
毎回、学生に書いてもらっている報告書によると、このオンラインで実施するグループ学習は、多くの学生にとって、なかなか会えない友達と一緒に楽しく活動できる良い機会になったようです。
対面授業では、3密を避けるために、1人1台のRaspberry Pi を使うことにしました。
急遽、いろいろな授業で使っていたRaspberry Pi を集めて、人数分を確保しました。
ディスプレイやキーボードが必要になりますが、これを人数分確保するのは大変です。そこで、学生にはそれぞれのBYODパソコンを持参してもらい、そのパソコンと各学生に割り当てられたRaspberry Piについて、VNC Viewer というソフトウェアを使って接続してもらい、各自のBYODパソコンからRaspberry Pi を使ってもらいました。このことは、共有のキーボードやマウスを通じたウィルスの感染を防ぐことにも役立っていると思います。
Raspberry Pi をBYOD室で利用するため、我々の研究室で研究開発を行っている Portable Cloudを利用しています。関連した研究テーマについて研究している卒論生に手伝ってもらって、Raspberry PiとPortable Cloud を置いた可動棚を作成しました。
専門英語の授業が行われているときだけ、この可動棚をBYOD室に持ち込むようにしています。BYOD室では、新しく使えるようになったCynap により、教員のパソコン画面をそれぞれの学生のパソコンに表示することもできるのですが、この授業では、Portable Cloud の画面共有機能を使っています。
なお、まだ大学に来るのが困難な学生もいるので、オンライン授業のときと同様に、Zoom を使ってこの授業に参加することも可能にしました。ちょうど、BYOD室にはZoomを使うためのネットワークが整備されていたので幸運でした。
3密を避けるためにちょっと離れた席に座っている学生同士も、Cerezoのプロジェクトも使って、オンライン授業のときと同様にグループ活動ができるようにしました。ただ、大学にいない学生はRaspberry Piの利用はできないので、いままでどおり、Cerezoのプロジェクトを使ったグループ活動などを通じて授業に参加してもらいました。
対面授業になっても3密を避けるために座席は少し離しているのですが、グループ内である程度会話もできるし、Raspberry Pi を実際に使えるので良かったようです。
学長から一言:ラズペリー・パイなら、食べてみたいですねー!Raspberry Piという甘い名前にもかかわらず、情報工学科で大活躍のようです。。。これからはBYOD時代。。。取り残されないようにまずは大学で学び慣れましょう!