【生物工学科】2019 備後ワイン~仕込み~

【生物工学科】2019 備後ワイン~仕込み~

バイオテクノロジーの原点である発酵。生物工学科では酵母という生き物の持つ力を利用して、この地域だけにしかないパンやワインの開発を目指しています。生き物をよく理解していないとできない研究です。魅力的!豊村助手からの報告です。<生物工学科 佐藤

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生物工学科豊村です。少し前の話ですが、本年度も「せらワイナリー」にて備後ワインを仕込むために、研究室で培養した酵母を持って、醸造を開始してきました。今回は、その様子を簡単にお伝えします。

「せらワイナリー」は、広島県世羅郡世羅町にあるワイナリーです。先日、テレビに出ていたこともあり、ご存知の方もおられると思います。昨年度の卒業生が今年の4月から働いており、現在一年目の新入社員として大変よく頑張っています。今回は、主にその卒業生に様々な指導をしていただきました。左に見えているのが、卒業生の橋本さんです。

まずは、持参した酵母を小さな容量で予備発酵させます。混ぜて泡が立っていますが、まだ発酵していない状態です。

発酵を進めている間に、ワイナリーの所内見学をさせていただきました。せらワイナリーでは、当たり前ですが、衛生面に大変気をつけており、設備は全てとても清潔に保たれております。我々は、消毒した上で、特別に入らせていただいております。

奥では、ワインの殺菌から瓶詰めまで行う施設を見学しました。また、販売直前となるワインのラベルを貼る直前のものを拝見しました。こちらは、ヌーヴォーであり、新酒のため、非常に美しい色合いのワインでした。下の写真は日光の当たる窓際にあり、天気の良い日であればもう少しきれいな色合いに見えるそうですが、当日は天気が悪かったため写真では少し伝わりにくいかもしれません。でも十分美しいですね。

さて、予備発酵させているものを確認しに戻りました。発酵が進んでいるため、先ほどの写真とは大きく異なる様子が見て伺えます。順調に発酵している証拠ですね。これを更に容量を増やし、全て混合させて発酵を進めていきます。本日はここまででしたが、数時間後には5000ℓのブドウ果汁にて醸造しております。

せらワイナリーには、数年続けてお世話になっており、本年もきっと美味しいワインが出来ると思います。所内見学などで、お世話になった橋本さんありがとうございました。途中紹介したヌーヴォーは、橋本さんの手掛けたワイン第一号のようです。テレビで紹介されたワインそのものであり、既に販売しているようです。私たちも直接橋本さんからいただきましたが、とてもおいしかったです。もし、機会があれば是非ご賞味ください。

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橋本さん生物工学科でワインに関する教育を受け、卒業研究では発酵科学研究室でワインの研究をした後に、学んだ知識と技術を十分に活かして「せらワイナリー」で働かれています。高校生の皆さん、5年後の自分を想像してみてください。あっと言う間の4年間ですが、生物工学科で社会に役立つ確実な知識と技術を身に付けませんか?

 

学長から一言:昨年度の卒業生が、しっかりと会社の一員となり、学びに訪れてきた後輩の指導をする。。。学長としては、感動!!!育てていただいている「セらワイナリー」さんに感謝!橋本君、素晴らしいワイン造りのプロになってねッ!

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