【生物工学科】ネズミよ、いずこへ
秋ですね。次第に寒くなってきました。あの暑かった夏が嘘のよう。瀬戸内海の島では「秋にアカネズミが捕れなくなる」っということは前から知られていましたが、1か月に一度、何とか捕獲できていたアカネズミが、ついにどこかに行ってしまいました。下は因島椋浦町の写真(10/29)。
アカネズミが大好きなドングリがこんなにたくさん落ちているのに、一体どこに行ってしまったのでしょう?巣の中に持ち込んだドングリをいっぱい食べて、トラップに置いた餌には興味がなくなってしまったのでしょうか。今年の2月から始めたアカネズミの調査もそろそろひと段落つきそうです。今年もたくさんのデータを提供してくれました。
一方で、まだまだ虫たちは元気です。学生たちが、工夫をしながら、ゴキブリホイホイを一晩仕掛けました。すると、、、「うわ。。。」
虫たちがびっしりと・・・コガネムシたちの大群でした。昼間全く見ることのなかったコガネムシ、一体どこから出てきたのでしょう。これらの虫たちは卒業研究生の遺伝分析のための材料となります。
森の中は不思議でいっぱいです。検証したい疑問がいくつもわいてきます。実験室にこもっているだけではわからないことがたくさんわかります。行くたびに新しい発見があります。森の複雑さはヒトの脳の複雑さを超えているのかもしれません。たとえ、アカネズミが捕獲できなかったとしても、その裏にある理由を想像するのに現場の状況はとっても役に立ちます。森は、発見力に加えて、想像力を鍛えられる場所なんじゃないですかね。
生物工学科で発見力と想像力を鍛えませんか?