学部・学科・大学院

建築学科

佐々木 伸子(ささき しんこ)

職 名 准教授
学 位 博士(学術)
専門分野 建築計画・住宅計画
担当科目 住宅計画、福祉住環境計画、造形基礎、生活デザイン演習Ⅰ、建築仕上げ材料、建築製図演習Ⅰなど
メッセージ 建築計画分野の中で人が住まうための住環境について研究しています。キーワードはCOMMUNITY。これは目にみえるものでもなく、形あるものでもありません。しかし、これがないと人は豊かに暮らせません。人が暮らすための環境について子どもやお年寄りの視線でしっかり見つめて問題を提起し、改善方法を示します。

発達障害に配慮した空間計画に関する研究

障害のあるなしに関わらず全ての子どもが一人一人にあった教育を受けるインクルーシブ教育への取り組みが始まっています。誰もが安心して学べる学習環境づくりが必要です。発達障害のある児童生徒への配慮をテーマに障害による問題を発生しにくくするための環境整備について研究をしています。

ASDの生徒のための個別学習スペース/イギリス

アクティブ・ラーニングのための学校施設計画に関する研究

ICTを活用してPBL(課題解決型学習)やアクティブ・ラーニングといった学習方法を行う主体的・対話的で深い学びへの期待が高まっています。知識を一方的に受け取る従来型の受動的・一斉型教育ではなく、主体的に情報を入手してそれを活用しながらコミュニケーションをとって学んでいくためにはどのような環境が有効なのでしょうか。国内外の事例から学校施設計画のための条件を研究しています。

多様な子どもを受け入れる教室/スウェーデン

高齢者のグループリビングに関する研究

地縁血縁の薄れる時代に高齢者が孤立しない新しい住まい方を研究しています。グループリビングは北欧で始まった住宅形態で、プライバシーが保たれた住戸を持ちつつ、共同空間で交流を楽しむ住まい方です。日本でも徐々に建設され始めましたがまだまだ高齢期の住まいの選択肢とはなっていません。建設にどのような支援が必要か、どのような空間配置が有効か等など、実現のために明らかとしなければならないことがたくさんあります。

デンマークのCo-housing、中央のコモンハウスを取り囲む長屋型住宅

住教育学習プログラムの開発

住宅は誰もに必要なものですが、住宅に関して学ぶ機会は家庭科でわずかにあるだけで住宅の契約や売買といった実際に必要なことはほとんど教わりません。よい住まいで豊かな生活をおくるためには、住宅について知識が必要です。子どもの頃から抵抗なく住宅への興味関心を養うための住教育プログラムを研究しています。できるだけ楽しく学べるようにゲーム形式教材をつくっています。

「住宅人生ゲーム」サイコロをふって住宅人生年表をつくっていく高校生向け教材