【情報工学科】山之上教授が「IIAI AAI Honorable Mention Award」を受賞!
山之上教授の論文”Bot Computing using the Power of Wiki Collaboration” が Honorable Mention Award を受賞!
7月7日(日)~12日(金)にかけて富山市の「富山国際会議場」で開催された国際会議”8th International Congress on Advanced Applied Informatics”((先端応用情報学に関する第8回国際会議大会 http://www.iaiai.org/conference/aai2019/)において、情報工学科の山之上教授が発表した”Bot Computing using the Power of Wiki Collaboration” の論文が Honorable Mention Award を受賞しました。
以下、山之上教授からの報告です。
International Congress on Advanced Applied Informaticsは、2012年から日本各地で開催されている様々な情報学に関する国際会議の大会です。この大会の中には、E-service と知識管理に関する国際会議(ESKM)、学習技術と学習環境に関する国際会議(LTLE)、データサイエンスとInstitutional Research に関する国際会議(DSIR)、Smart Computingと人工知能に関する国際会議(SCAI)、技術のビジネス管理に関する国際会議(BMOT)、Enterprise Architectureと情報システムに関する国際会議(EAIS)、Interaction DesignとDigital Creation/Computingに関する国際会議(IDDC) を含んでいます。昨年、鳥取県米子市で開催されたときは、本学の大学院情報処理工学専攻の学生も発表を行っています(https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/5311/)。
遠隔操作ウィルス(Bot)のネットワーク(Botnet)が、情報化社会に大きな被害を与えています。Botnetは大量のBotが同時に協調動作して悪事を働きます。また、Botnetを構成しているBotを少々退治しても、Botnetの全体は継続して悪事を続けます。このようなBotnetの強さや耐久性を世の中の役に立てることができるのではないか?と思い、私は役に立つBotnetの研究を行っています。今回、この役に立つBotnetに関する研究についてESKMで発表したのですが、幸運なことにその研究論文が今回の賞を受賞しました。この研究の一部は、JSTの科学研究費助成を受けて実施したものです。関係者の皆様や実験に協力してくれた学生諸君に感謝します。
なお、今回も発表や懇親会のときには着る電光掲示板を着ていましたが、実は着る電光掲示板は今回の研究で開発している役に立つBotnetの応用例でもあります!
学長から一言:イヤー、面白い!非行少年のグループを、その結束力と実行力を生かしてボランティア・グループに育て上げるようなもの?!?山之上先生、おめでとうございます!!!「着る電光掲示板」も、元非行少年だったんだ!!!