【心理学科】4月恒例の「地域安全マップふくやまセミナー」開催!

【心理学科】4月恒例の「地域安全マップふくやまセミナー」開催!

今年で14年目!PACE福山支部の活動を報告します。

皆さん、こんにちは。心理学科の大杉です。本日は、犯罪心理学研究室のゼミ生が主催した「地域安全マップふくやまセミナー」について、平伸二教授からの記事を紹介します。

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人間文化学部心理学科の平です。犯罪心理学研究室の恒例行事である4月の「地域安全マップふくやまセミナー」を開催しましたので報告します。 
今年は、新たに4月から開設された捜査心理学研究室と合同で実施しました。捜査心理学研究室は、2019年3月まで兵庫県警察本部刑事部科学捜査研究所に主任研究員として勤務していた大杉朱美講師による日本で初めて開設された研究室です。

地域安全マップは、子どもたちが自分自身でフィールドワークをしながら危険な場所と安全な場所を見分けるポイントを学習し、犯罪からの危険回避能力を身につける取り組みです。その指導を行うのは、PACE福山支部という犯罪心理学研究室のゼミ生を中心とした団体です。PACE福山支部の活動は2005年から継続していて、毎年15校程度の小学校で約1,000人の児童を指導しています。

PACE福山支部は、毎年4月中旬に初学者対象のセミナーをJR福山駅前の宮地茂記念館で行っています。今年は4月20日(土)の午後1時から午後4時の日程で、1年生5人、2年生1人、3年生4人を対象に実施しました。当日は、福山市市民局まちづくり推進部青少年・女性活躍推進課長と課員1人、広島県環境県民局県民活動課1人、岡山県県民生活部くらし安全安心課1人、岡山県警察本部生活安全部生活安全企画課1人の計5人の方が、来賓及びセミナー体験のために参加してくださいました。
来賓の皆様からは、子どもの安全を守る活動をする大学生に対して、それぞれの立場から活動の意義と激励の言葉をいただきました。

 

<桑木代表司会による開会式と平教授の挨拶>

 

開会式と来賓挨拶の後、PACE福山支部の桑木基成代表(4年生)が地域安全マップを支える理論を講義形式で教えました。

講義終了後、参加者を5~6人ずつの3班に分け、PACE福山支部の先輩とともに約40分のフィールドワークに出かけました。宮地茂記念館周辺の割り当てた地域を回り、講義で習った危険な場所のキーワードである地域の人から「見えにくい」場所と誰でもが「入りやすい」場所を点検して歩き、手元のマップ上に印をしたり、その場所を写真撮影したりします。そして、「なぜ」その場所が危険か、あるいは安全かを班員同士で確認します。

 

<フィールドワーク用メモ>

 

<先輩の指導によるフィールドワーク風景>

 

フィールドワークから戻ると、白色の模造紙にマジック、色紙、写真などを使って、調査結果を地域安全マップとして仕上げていきます。フィールドワークとマップ作りを通して講義で知った知識を体験学習するとともに、小学生への指導のポイントも先輩から伝授されます。
地域安全マップが完成したら、班毎にマップを掲げてフィールドワークでわかったこと、マップ作りで工夫をしたこと、この調査からどのような改善が有効かなどを発表します。それぞれの班で事前に練習した成果もあり、1年生もしっかりと選んだ場所に潜む危険と安全の本質について解説していました。また、来賓で参加された方々も童心に戻ってマップづくりに参加され、子どもの安全に関する仕事の立場から実際に体験してみて分かった指導方の工夫など、学生にも有益なコメントをいただきました。

 

<完成した地域安全マップによる発表会>

 

3つの班の発表会終了後、最後は全員が一緒に記念撮影をして終了となりました。3月半ばからは学内でセミナーの練習をしたり、会場確保や参加者の募集をしたり、行政や警察の安全を守る担当課への連絡をしたりなど、PACE福山支部の3・4年生はしっかりと準備を整えてきました。アンケートからすべての参加者がこの活動を続けてみたいと答えてくれていました。こうして、大学生による防犯ボランティアが次の世代へと引き継がれていくものと思います。

PACE福山支部の次の活動は、5月18日(土)~19日(日)に開催される「第52回福山ばら祭」において、福山市市民局町づくり推進部青少年・女性活躍推進課とともに、子どもの安全啓発をはかるブースの運営です。また、すでに小学校からの依頼も2校から入っています。安全で安心して暮らせるまちづくりのため、このようなセミナーでの研鑽を経て貢献していきます。

 

<参加者全員による集合写真>

 

最後に,ふくやまセミナーに参加した犯罪心理学研究室の池田司さん(4年生)と捜査心理学研究室の池野美裕さん(3年生)の感想です。

人間文化学部心理学科:犯罪心理学研究室4年 池田 司

今回のマップ作りのために、フィールドワークをした地域は私にとって毎日のように訪れ、目にする場所でした。しかし、意識して歩くことで、普段何気なく歩いているだけでは気づくことのなかった新たな発見がありました。今回指導者として参加させていただきましたが、そういった点で、私自身勉強になりました。こういった意識して見ることによる新たな発見やグループで意見を共有することで、自分一人の時には気づかなかった発見もでき、参加した学生には貴重な体験になったのではないかと思います。今回のセミナーが、参加していただいた方の地域の見方に対する意識を変えるきっかけになればと期待します。そして、PACE福山支部の一員として、今後のより良いまちづくりに貢献するためのお手伝いをしていきたいと思いました。

 

人間文化学部心理学科:犯罪心理学研究室3年 池野美裕

PACE福山支部の池野です。今回、私も初めてPACE福山支部において、教える立場として参加しました。参加者の皆さんとフィールドワークに行き、「ここは入りやすくて見えにくいから危険だ。」とか「ここは110番の家だから何かあったらここに来よう。」、「夜は危ないね、この道。」等と年齢関係なく話し合いながら活動ができました。フィールドワークを行い、自分たちで実際に歩くことで、普段気づかない安全・危険を見つけることができるこの活動は、かなり有意義なものになったと思います。この地域安全マップのセミナーが福山だけでなく、他の地域でも行われるようにこれから私たちも活動していきたいなと思いました。

 

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平教授、そして感想を寄せてくれた池田さん、池野さん、ありがとうございました。私も今回初めて参加しましたが、とても楽しく、かつ身になるセミナーでしたね!心理学科における学生ボランティア活動は、まだまだあります。順次、紹介していきますね!

 

学長から一言:「地域安全マップふくやまセミナー」も恒例となり、代々学生が学生に引き継いでいく、素晴らしい組織になって、地域の安全の一端を担う教育的活動として、しっかり根付きました!!!協力していただいている福山市、広島県、岡山県の関係機関の皆様、ありがとうございます。。。学生の励みになります!

 

 

 

 

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