【図書館】貴重図書を展示中
こんにちは、今回は図書館(K)から館内展示のお知らせをします。
四大古典派経済学者(スミス・マルサス・リカード・ミル)が書いた貴重な本や、「徒然草」、「増鏡」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「パリ手稿」、「日本薬局方」等、福山大学では、貴重な本を数多く所蔵しています。貴重書を所蔵するだけでなく、それらを公開し、学生にも広くその存在を知ってもらうことも必要だと考え、この4月から本館閲覧室で貴重図書の展示をはじめました。
書籍の内容については、各学部の学生さんの方が詳しいと思いますので、ここでは本の特徴を少し紹介したいと思います。
(あ)スミス・マルサス・リカード・ミルの四大古典派経済学者のコレクションについて、まずは表紙を見てみてください。現在発行されている本は安価に仕上がるように、表紙を含め全て紙で出来ています。しかし、昔は本はとても高価なもので、一部の富裕層しか買えないものでした。それを裏付けているのが、動物の皮で出来た羊皮紙です。皮を色々な色で染め、装飾を施して本のタイトルを刻印しています。(雑談:図書館は、知識を一部の富裕層だけにとどめず、もっと一般市民にも広めたいという発想から生まれました)
(い)「徒然草」「増鏡」は誰もが聞いたことのある日本の古典ですよね。展示されているものは、桐箱のケースで展示してますが、本は和紙に墨で書いた紙で作られていて、下の写真のように紐で綴った和綴本(わとじぼん)になります。和紙は、現在のパルプを主原料とした紙よりも、強度と保存性という点において遥かに優れています。また、ケースに用いられている桐は調湿効果があり、本や書類の保存に適しています。
(う)ダ・ヴィンチの「パリ手稿」はダ・ヴィンチの手描きメモを複製した物ですが、よ~く見てもらうと、ダ・ヴィンチが逆さ文字(鏡文字)でメモを取っていた様子が伺えるかと思います。
(え)その他、活字に装飾が施され、最も美しい本とされている「ケルズの書」等々、簡単な解説と一緒に貴重本を公開しています。
図書館では、今後も少しずつ内容を変えながら展示を行う予定です。
滅多に見ることのない、貴重な書物です。
皆さんの勉強の励みにしてもらえれば、館員一同とても嬉しく思っておりますので、是非この機会にご覧ください。
学長から一言:結構すごい貴重本が、本学の図書館にはありますよッ!!!学生の皆さん、ぜひ一度は見て本の歴史の重みを直に感じて欲しいですねッ!!!