【生命栄養科学科】卒業研究発表会・研究内容の紹介!
1年間かけて行ってきた卒業研究の成果をプレゼン形式で発表しました。
こんにちは。生命栄養科学科の学長室ブログ担当Sです。
生命栄養科学科では、3年次の12月に研究室配属が決まり、そこから約1年間をかけて卒業研究を行います。食や健康についてを中心に、1人1題研究テーマを持ち、課題解決のための調査や実験を行います。
2月15日(金)、その研究成果を発表する「平成30年度卒業研究発表会」が開催されました。その様子と発表内容の一部をY助手に紹介してもらいます。
------------
まずは、調理学研究室(指導教員;近藤講師)
高圧力を利用して作製したジャムについての研究を行い、報告しました。通常加熱することで作製するジャムを、加熱を行わず高い圧力をかける方法を用います。加熱しないため、果物の生の色や香りを維持できることが大きなメリットです。高圧力を利用したジャムを市販品や加熱濃縮ジャム(従来の作り方のジャム)等と比較し、評価した結果を発表しました。得られた結果をもとに、より高品質なジャムの作製をめざし、考察を行っていました。
続いて、応用栄養学研究室(指導教員;柴田助教)
認知症やロコモティブシンドロームといった、高齢者の健康寿命に大きく関わる疾病の食品機能成分による予防を目的に研究しました。
高齢期の問題として着目されている認知症・ロコモティブシンドロームの予防や抗不安効果などについて、マウスへの食品機能成分の経口投与実験を行い検討した成果を報告しました。
最後に、食糧科学研究室(指導教員;井ノ内教授)
日本で最も重要な食品の一つである米は、近年消費量が減少傾向にあります。その一方で、米粉の活用や食後の血糖値の上昇が緩やかである高アミロース米など、注目を集めている食品でもあります。卒業研究では、米粉や高アミロース米のでんぷんの構造や粘度を測定し、その結果を報告しました。
今回のブログでは一部の研究のみの紹介となりましたが、4年次生39人が、各々自分の卒業研究をやり遂げ、発表していました。
どの発表者も聴講者に分かりやすく研究の背景や実験・調査方法を説明しており、得られた結果に対して自身の考察を行っていました。
さらに、質疑応答も活発に行われました。
4年次生の皆さん、1年間の卒業研究とそのまとめ・発表、お疲れ様でした。
卒業研究はここで終了となりますが、1年間を通じて学んだ「課題に対しての向き合い方・課題を解決するための思考や行動」は、社会人として活躍する上で大いに役立つことと思います。
さて、ようやく一息・・・つく暇もなく、管理栄養士国家試験(3月3日(日))まであとわずかとなりました。研究者から受験生に頭を切り替え、合格に向けてもうひと踏ん張り!
生命栄養科学科の教員一同、応援しています。頑張って!
学長から一言:以下にも生命栄養科学科らしい卒業研究ですねッ!個人的には高圧力によるジャムづくりに興味。。。ビタミンなど栄養価もしっかり残りそう。。。大学近辺は大きくておいしい富有柿(本郷柿)の産地だけれど、柿ジャムはいかが?!?