【心理学科】心理学課題実習発表会を実施!
心理学科では、3年次から研究を始め、学年末にその成果を口頭で発表します。今年度も2つの発表会場が設けられ、各学生が1年間の研究の成果を報告しました。
ブログ担当の野寺(心理)です。報告された研究のテーマは多種多様で、いずれの会場でも活発な議論がなされたようです。
3年生副担任の宮﨑講師が、その時の模様をまとめました。
心理学課題実習発表会
心理学科の学生は、3年次の4月からゼミナール (研究室) に配属されます。そして、それぞれの学生がゼミナールの指導教員の下で、様々な専門的な心理学の研究を進めます。
2019年1月17日(木)に「心理学課題実習発表会」を実施しました。3年次に各学生が行った研究の報告会です。また、4年次の「卒業研究」へとつながる中間発表会でもあります。本日は、その発表会の様子を紹介します。
発表会の様子
発表は2会場に分かれて実施されました。ゼミに所属する3・4年生だけではなく、下級生の参加者も多く、非常に盛況な発表会となりました。(写真中、スマートフォンを卓上に出している学生・覗き込む学生が見うけられますが遊んでいるわけではありません。各研究発表の要約を電子ファイルで配布しています。その電子ファイルをスマートフォンで確認しています。)
合計で48件の研究発表が行われました。そのうちの幾つかの研究タイトルを紹介します。
- 刑務所の開放処遇施設の設立が及ぼす犯罪不安への影響(犯罪心理学研究室)
- 「明るい声かけ」研修の有無による従業員の万引き防止対策への意識の違い(犯罪心理学研究室)
- 探索型隠匿情報検査を用いた模擬テロ攻撃シナリオ作成課題の内容検出(犯罪心理学研究室)
- 被害妄想を中心とした妄想に関する研究の展望 (地域臨床心理学研究室)
- マインドフルネスと不安の関連について(地域臨床心理学研究室)
- 制御不能性反すうが視空間性ワーキングメモリ容量に及ぼす影響の検討 (地域臨床心理学研究室)
- 関係性および共感性とデートDVの暴力観との関連―大学生を対象として― (発達心理学研究室)
- 青年期と中年期における心理的居場所の違いについて (発達心理学研究室)
- 愛着スタイルが友人関係への動機づけおよび親性準備性に及ぼす影響(発達心理学研究室)
- 医学的リハビリテーション領域における認知行動療法の実施状況に関する文献研究(医療心理学研究室)
- セルフ・コンパッションが向社会的行動に及ぼす影響(医療心理学研究室)
- 日常看護業務がもたらす心理的ストレス尺度に関する調査(医療心理学研究室)
- 恋人に浮気された際に感じる気持ちを認知的感情制御方略を用いて検討する―恋人に浮気された場面と親友に裏切られた場面を比較して―(教育心理学研究室)
- 感情の表出と受け取りが友人関係満足度に及ぼす影響 (教育心理学研究室)
- 対人関係における自己価値の随伴性と自尊心の高低が精神的健康に及ぼす影響(教育心理学研究室)
- 大学生のレジリエンスと自尊感情との相互関係 (臨床心理学研究室)
- ゲーム依存と抑うつの関連についての検討 (臨床心理学研究室)
- 情動伝染の個人的特性とTwitterで「いいね」をする投稿の種類との関連(臨床心理学研究室)
- 知覚した自己と記憶上の自己に対する魅力評価観点(認知心理学研究室)
- 歯の色味が顔の魅力や顔の健康さに及ぼす影響(認知心理学研究室)
- 日本語版情報処理スタイル(視覚型 - 言語型)尺度の作成(認知心理学研究室)
- 小中学生の読字・書字の学習支援の研究動向(児童臨床心理学研究室)
- 両親・保護者の養育研究の現状と展望-小学生・中学生・高校生世代を対象にした研究動向- (児童臨床心理学研究室)
- 発達障害における対人関係の検討(児童臨床心理学研究室)
さらに、発表者一人の持ち時間が7分間 (発表が4分間、質疑応答が3分間) と短かったため、発表の構成を練ることに苦慮した学生が多かったようです。それでも早口になりすぎないよう、情報をつめこみすぎないように努力したことがよくわかる発表の数々でした。
また、発表に対する質疑応答も活発に交わされました。一人の発表につき、少なくとも2件は手が挙がり、どの発表者も的確な答えを返すことができていました。
最後に
今回の発表会を終え、3年生は自分自身の研究を整理できたでしょうか?
4年次での「卒業研究」に向けて、あと1年、各々の研究の深化を期待しています。
学長から一言:研究発表のタイトルを見て、いかがですか!?!心理学って、多彩で面白いでしょう!あなたのすぐ隣にあって、そのくせ奥深~い学問領域ですよ。。。というのは、心理学者の端くれの学長のつぶやき。。。