【経済学科】平成30年度教員採用試験(保健体育)に卒業生4人が合格!

【経済学科】平成30年度教員採用試験(保健体育)に卒業生4人が合格!

経済学部経済学科スポーツマネジメントコースで保健体育の教職課程に挑戦した多くの卒業生が、教職免許(保健体育)を取得しています(中学校63人、高等学校86人)。スポーツマネジメントコースで保健体育の教職免許が取得できるようになったのは平成18年度であり、最初の卒業生を平成22年度に送り出しました。うち何人かは非常勤講師の教員となり、また多くはありませんが何人かは公立や私立学校の正規教員になっています。今年度は、平成22~28年度の卒業生4人が、公立学校に正式採用されることに決まりました。なお、4人とも卒業後に非常勤講師や臨時採用期間を経験した先生たちです。

そんな嬉しいニュースが、スポーツマネジメントコースで教職課程を担当している金丸純二教授より届きましたので、学長室ブログメンバーの野田が紹介します。

教職課程(保健体育)を担当している金丸純二教授です

(金丸)今回、4人が公立学校の採用試験に合格したことは、これから教師の道を求めている後輩にも大きな希望を持たせるものです。

来年度からも、教職に対して志をもったスポーツマネジメントコースの学生は沢山います。続いて合格者が出ることも期待できるとともに、どんどん挑戦してほしいと思います。今まで様々な人々に受けた恩に報い、これからの将来に希望にもつ若い人を育て、社会に貢献してほしいと思っています。

さて、4人中3人の方に、苦難を乗り越えた喜びや今後の教育における抱負の一端を述べていただきました。

 

(寺田賢人さんからのメッセージ)

寺田賢人さん:体育の先生って感じがしますね!

福山大学で将来教員を志望されている学生の皆様へ

私は皆さんに、今、自分自身が学校現場で感じていることや意識していることについて、経験をもとに伝えさせていただきます。

教員にとって一番大切なものは「授業力」だと言われています。教科指導する上では、全ての生徒が理解し「できた・わかった」授業の展開になるように意識した指導を心がけています。生徒の発達の課題や技能の習熟度というのは様々です。個の発達段階に応じた課題を設定し、できる喜びを醸成し、生徒が更なる探究心や成功体験を得られるように、授業を行っています。子どもの成長や良い変化が感じられるとやりがいや喜びを感じ、また子どもができない・わからないまま授業を終えた時には、もっと良い手立てがなかったかなど、とても考えさせられます。今後はより専門性を高めて、子どもたちの成長の手助けを行う教員になることを目標とします。

 

(戸田大貴さんからのメッセージ)

戸田大貴さん:嬉しそうな笑顔ですね!おめでとうございます!

教員採用試験に向けての取り組み

現在、私は中学校保健体育科の臨時的教員として勤務しています。私は計3回、教員採用試験を受験しました。最初は大学の在学中、2回目と3回目は講師をしながらでした。結論から言うと、

①準備・対策は早い段階から取り組んだほうが良い。

②自分の受験する地域、校種、教科の出題される問題傾向の分析。

③自分に合った勉強方法を早く見つける。

④自分が教員になったときに、どのようなことをやっていきたいかなどのイメージを持つ。

この4つが大切になのではないかと思います。

私が行った具体的な試験対策や取り組み方として、1次試験の筆記試験の場合、広島県・広島市の採用試験の教職教養や専門教科と共に、問題や過去5年分の出題傾向を分析しました。そこからよく出題される問題に類似した問題を、参考書や問題集で解いていくといった流れで勉強していきました。参考書や問題集はこれと決めた1冊を何回も解きなおし、過去の問題についても何度も解きなおしました。2次試験の準備・対策としては、面接は自分が教員になったら何をしたいか、どのようにしたいか、といったイメージを持ち、何を聞かれてもブレない“核”を考えておくことです。一貫性のある答えを考え、こんなことを聞かれたらこう答えようとまとめた面接ノートを作りました。模擬授業は導入が勝負なので、とにかく、いかに引きつけられるかといった発問の工夫を考えました。以上が、私が取り組んできた具体的な内容です。あとは、学生の皆さんの気持ち次第です。どれだけの覚悟と信念があるかだと思います。悔の残らないよう、全力で頑張ってください。

 

(山口優人さんからのメッセージ)

福山大学での教職課程(保健体育)授業の様子

教員採用試験に向けての心得

私は、この度、広島市教員採用試験に合格した、平成28年度卒業生の山口優人です。所有する免許は、中学・高等学校の保健体育ですが、採用された校種は特別支援学校の中学部です。福山大学に在学している時は、高等学校の保健体育の教員になることを志望していましたが、卒業してからは特別支援学校で臨時的任用教員として働かせいただくことになり、そこで特別支援学校の魅力に気付くことができ、特別支援学校の道に進むことになりました。具体的にどのようなことを魅力に感じたかというと、一般校よりもさらに細かい授業への準備や児童生徒一人ひとりに合った教材作りです。特別支援学校の児童生徒は、様々な障害を持っています。その一人ひとりに合った教材で授業を進めることにより、その子の力を最大限発揮させることができると思います。また、一般校と異なり、クラスの人数が少ないというのも、一人ひとりと密接に関わることができるため、大きな魅力だと感じています。私は平成31年度からの採用になりますが、これからは児童生徒に合った教材作りをさらに追求し、可能性を引き出すことができる教員になりたいと思っています。また、教員として働いていく中で様々な目標を見つけ、常にチャレンジしていきたいです。

 

(金丸教授から一言)

採用試験への合格、おめでとうございます。日々の真面目な取り組みと、人との関わりの大切さを良く理解した行動が認められた結果ですね。貴方たちの努力と教師になりたいという強い決意が、多くの人々に通じたものと思います。しかし、来年度からは、子ども達一人ひとりの成長と心の成長に責任を持たねばなりません。福山大学に育てられた恩を心にしっかりと焼きつけ、今度は社会の役に立つことをしっかり心がけてほしいと思います。貴方たちの努力が社会の安定と信頼を生み、後輩達のやる気と忍耐を生み出します。学級や学校の運営がうまくいかない時もあると思います。そんな時こそ、焦らず、恐れずに対応を考えていくことだと思います。決して威張ることなく、心静かに継続した力を発揮してください。

合格した4人は、非常勤講師や臨時採用教員として勤務に励むとともに、採用試験にも挑戦し続けました。血のにじむ努力の結果だと思います。この4人の努力は、福山大学の保健体育科の教職という道を確実なものにし、次なる希望者に夢を大きく持たせることになるでしょう。私も大変嬉しく思います。

学長から一言:4人の卒業生の皆さん、採用試験合格、おめでとうございます!そして後輩への心のこもったアドバイスをありがとう!そしてこれからの教員としての在り方への決意にも感銘を受けました!今後の教員としての活躍を心から期待しています!!!

(2019年度からの新教職課程は現在申請中です。ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期が変更となる可能性があります。)

この記事をシェアする