【受賞】日本集中治療医学会中国四国支部で優秀演題賞奨励賞を受賞!
2024年6月15日に広島市にて開催された日本集中治療医学会第8回中国・四国支部学術集会において、薬学部の臨床薬効解析学研究室の佐藤雄己教授が口頭発表し、優秀演題賞(奨励賞)を受賞しました(審査対象演題118題中、最優秀賞1題、奨励賞3題)。
【発表内容】
演題名:ミダゾラムの薬物動態に及ぼす体外式膜型人工肺の影響
演者(所属):〇佐藤雄己1,元石恵理奈 1,角場里菜1,花田実夢1,永塚由佳1,阿部拓也2,藤井豊2
(1福山大学薬学部薬学科臨床薬効解析学研究室,2新潟医療福祉大学医療技術学部臨床技術学科)
体外式膜型人工肺(ECMO)は、重症呼吸器不全や循環不全の患者さんに対して導入することで、呼吸や循環動態を維持する生命維持療法の一つです。本研究はECMO小動物モデルを用いて、ECMOを導入する際に使用される鎮静薬ミダゾラムの薬物動態解析を行い、体内動態を予測するモデルを作成し、ECMOがミダゾラムの体内動態にどのような影響を与えるかを明らかにしたものであり、本邦初の研究成果です。本研究の結果は、ECMO導入下における鎮静薬の至適投与法の開発につながり、臨床での応用が期待できます。
受賞に伴い、井上薬学部長とともに大塚学長に表彰の報告を行いました。
佐藤教授より一言:
このような賞をいただき、大変うれしく思います。今後も研究に力を注ぎ、研究室の学生と共に、新たなエビデンスを創出するため、日々精進する所存です。
学長から一言:佐藤雄己教授の薬学研究における日頃の研鑽ぶりと業績についてはよく知られるところですが、このたびの日本集中治療医学会の中国・四国支部学術集会での表彰のニュースは、実に素晴らしい! 心からお慶びを申し上げます。薬学部では、教員といい、学生といい、専門学術組織によって研究成果が相次いで認められているのは、本学薬学部の学問研究レベルの高さを示すものでしょう。