【機械システム工学科】海洋機械コース新設(2025年4月)

【機械システム工学科】海洋機械コース新設(2025年4月)

機械システム工学科は2025年4月から新コースを設立し、海洋機械コースと機械システムコースの2コース制となります。今回は、新しくスタートする「海洋機械コース」について機械システム工学科のFUKUDAI Magメンバーの小林が紹介します。

 

〇新コースの特色
  海洋機械について本格的に学習できるコースを有している私立大学は少なく、福山大学工学部機械システム工学科が中四国で唯一となります。新設する「海洋機械コース」は、海洋立国日本の根幹である海事産業をリードする人材を育成することを目標としたコースです。
「海洋機械コース」卒業後は瀬戸内海の海事産業にて活躍し、ここから世界の海を目指してほしいと思います。

〇経験豊富な教員による指導と多様な実習プログラム
 新たな「海洋機械コース」では、これまで国立大での長年の研究実績を持つ教員や造船大手企業での豊富な経験を持つ実務家教員など充実した教授陣によるエキスパート育成の実践的授業を行います。また、本学所有の実習船第二爽風丸を活用し、体験的に海洋工学や海洋環境を因島で学びます。

第二爽風丸

〇就職状況
 機械システム工学科は、9年連続就職率100%、2023、2021年度は実就職率100%と高い就職実績を保っています。毎年、約50~60%の学生が大企業・中堅企業・公務員等へ就職しています。
「海洋機械コース」を卒業後に、主として瀬戸内海の海事産業にて活躍し、ここから世界の海を目指すような人材を育成していきます。

〇教育研究施設・設備
 機械システム工学科には、「機械システムコース」「海洋機械コース」の専門的な教育を行う教育研究施設や設備があります。代表的な教育研究施設・設備を紹介します。

・CAD/CAM室
 CAD/CAM室には高性能コンピュータ、非接触3次元デジタイザシステム(3次元立体スキャナ)、B1版大型プリンター等を設置しています。これらは、主に3次元設計教育プログラムの授業で使用し、3次元CADを使用する高度な演習を実施しています。

CAD/CAM室

・高速光造形機(高精度3次元プリンタ)
 高速光造形機(高精度3次元プリンタ)は、紫外線レーザーが照射されると固化する特殊な液状樹脂を用いて造形する先端的工作機械です。高速光造形機(高精度3次元プリンタ)は、3次元CADデータを光造形データに変換し、3次元CADでモデリングしたものを試作することができます。授業や課外活動(各種プロジェクト)などで使用しています。

高速光造形機(高精度3次元プリンタ)

・CAMシステム
 CAMシステムは、CADにより設計したデータを加工用データに変換して、コンピュータ制御された工作機械(CNC工作機械)へ送り、対象製品の加工を行います。CADやCAE同様に、モノづくりにおいて重要なシステムです。

CAMシステム

・立型マシニングセンタ
 立型マシニングセンタは、入力されたプログラムにより工具の自動交換、主軸の回転速度、テーブルの位置を制御し、3軸同時制御による複雑な加工が可能な複合デジタル工作機械です。授業や課外活動(各種プロジェクト)などで使用しています。

立型マシニングセンタ

機械システム工学科の教育内容などは学科ホームページをご覧ください。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/course/eng/mechanical-systems-engineering/

 

 

学長から一言:四方を海に囲まれたわが国は海事産業との縁が切っても切れません。工学部機械システム工学科で来年度から新規に発足する海洋機械コースは、既存の機械システム工学コースとの両輪とすることを以て、海洋機械工学の基礎の確実な修得と実習による知識の定着により、海事分野の工学人材を世に送り出すことを目指します。充実した専門教授陣の下で、海洋立国日本を支える若者が多く生まれることが期待されます。

 

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